花粉症対策 · クラリチン · アレグラ · アレジオン · エバステル · ジルテック · アレロック.


まず抗アレルギー薬ですが、エピナスチン塩酸塩製剤(商品名:アレジオン)とオロパタジン塩酸塩錠(商品名:アレロック)が乾癬に対して保険適応となっています。以前は50%ほどの乾癬患者さんが痒みを訴えると言われていましたが、最近はかなりの割合で初診時に痒みを訴える人が増えてきているように感じます。搔破されると以前述べましたケブネル現象で乾癬皮疹の拡大する要因となりますので、私は基本的には初診時から投与することにしています。たとえ痒みを訴えなくても、紅斑が強い患者さんには処方するようにしています。その方が外用と併用することで改善する傾向が強いように思います。また紫外線治療併用時に、刺激症状など紫外線による副作用が出にくいように思います。


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そのため、昔は眠気が強くなったり抗コリン作用による「口の渇き」を感じやすいなどの弊害もありました。これが「第1世代抗ヒスタミン薬」です。

第一世代と第二世代抗ヒスタミン薬の主な薬剤

第一世代:レスタミン(ジフェンヒドラミン)、ポララミン(クロルフェニラミン)、アタラックスP(ヒドロキシジン)、ピレチア(プロメタジン)など
第二世代:アレグラ(フェキソフェナジン)、アレジオン(エピナスチン)、アレロック(オロパタジン)、エバステル(エバスチン)、クラリチン(ロラタジン)、ザイザル(レボセチリジン)、ジルテック(セチリジン)、タリオン(べポタスチン)、デザレックス(デスロラタジン)、ビラノア(ビラスチン)、ルパフィン(ルパタジン)など

ロイコトリエン受容体拮抗薬の主な薬剤

キプレス、シングレア(モンテルカスト)、オノン(プランルカスト)など

尚、現在は、副作用の関係もあり、抗ヒスタミン薬では第二世代が主に使われていますので、以下には第二世代に関してまとめてみました。
また、総合感冒薬のPL顆粒やPA錠には、第一世代の抗ヒスタミン薬(プロメタジン)が混合されていますので、眠気が強くでるようですし、抗コリン作用で、口渇や便秘、排尿困難などの症状がでる場合もあるようです。

眠気の副作用の現れ方には個人差があります。 (アレジオン、エバステル、ジルテック、クラリチン、アレグラ、アレロック、ザイザル等)

実感できないと思いますが1週間ほど使用すると鼻づまりが楽になると思います。抗アレルギー薬と併用しても大丈夫

あとは、鼻づまりの症状が強い場合は、アレグラと血管収縮薬が配合された「ディレグラ」を使うこともあります。

アレグラ、アレロック、クラリチン、デザレックス、ビラノア、ザイザル、アレジオン、タリオン、ルパフィン、エバステルなど

図1に主な抗ヒスタミン薬のを示します。第1世代が50%以上の脳内H1受容体を遮断するのに対して、20%未満で非鎮静性とされます。赤い四角で囲ったものは第2世代と呼ばれるもので、すべて非鎮静性です。アレグラやアレジオンなどはOTC薬(市販薬)にもなっていて、ドラッグストアでも簡単に手に入るのでなじみが深いのではないでしょうか。

抗ヒスタミン薬の代表的な副作用が眠気や集中力低下です。上述した脳内のヒスタミン受容体占有率が高いほうが眠気が出る傾向が強いです。また逆に効果も占有率が高いほうが強い傾向にあると思います。

眠気などの症状の現れ方には個人差があります。 薬品名:アレジオン・ジルテック・アレグラ・アレロック・ザイザル

理論上は、インバースアゴニスト作用の強い抗ヒスタミン薬を花粉症の初期治療で用いれば、いざ花粉が飛散してヒスタミンが遊離されても、不活性型のヒスタミン受容体が多いわけですので、ヒスタミンが大量にあっても反応せず、結果としてアレルギー反応が軽くてすむわけです。

だったら、わざわざ眠気の強い薬を使う必要はありませんよね。例えばアレロックやルパフィンには出番はなく、全員が自動車運転も許可されているビラノア、デザレックス、アレグラを飲めば良いではないか、という結論になります。