トップガンマーヴェリックのTwitter漫画(14件)【古い順】
追加15
一緒に行った友人に「なんでいちいち機体を回して、機体の上面方向に対して旋回するの?山越えとか急降下ならそのまま下に向かった方が早くない?」と聞かれました。
まあ理由いろいろあるんですが、飛行機は機体を傾け、機体上面方向に旋回するようにできてるんです。
まず、機体の制限Gは、プラスG(機首上げ)よりもマイナスG(機首下げ)のほうが許容値が低いです。これは機体構造がそもそもプラスG旋回を前提に作られているためです。
んで、人間はマイナスGに弱いというのもあります。フリーフォールの何倍ものフワッと感、考えただけでも嫌でしょう?
そして、パイロットはGに耐えるため「Gスーツ」を着ているのですが、これはGのかかり具合に合わせて、スーツ内に仕込まれた気室に空気を送って膨らませ、身体を締めあげて頭から血が下りてこないようにするという仕組みで、マイナスG(頭に血が上る)には対応してません。
次に、射出座席での脱出。
気づいた方もいるかもしれませんが、前作含めF14は「高度がないと脱出できない」という演出になっていますよね。それに対しF18のフェニックス&ボブはかなりの低空で脱出して、生還しました。
これはご都合主義ではなく、事実通りです。
旧世代の射出座席は、パラシュート等の性能により、ある程度の高度や速度がないと性能を発揮できませんでした(生還できない)。
だから、前作では「高度が落ちてるから早く脱出しないと!」という状況になっていて、今作でもマーヴェリックが「高度が必要だ」と急上昇をかけます。
しかし、現在の射出座席は改良されて「ゼロ・ゼロ座席」と通称されるものになっていて、高度ゼロ、速度ゼロで射出しても生還できるようになっています。
以前、航空自衛隊の古い練習機「T-33」がエンジントラブルで墜落する「T-33A入間川墜落事故」がありましたが、このときパイロットは二次被害を出さないよう、確実に入間川に落とすため最後まで操縦を続け、ギリギリで脱出。旧世代射出座席だったために、パラシュートが開ききらず殉職しています。パイロットはそのへんも理解してますから、どちらにせよ殉職することがわかっていたはずですが、あえて脱出したのは、座席が整備不良でなかったことを証明するため=整備員を想っての行動と言われています。
これが新しい射出座席だったら生還していたはずです。
トップガン マーヴェリック感想(ネタバレあり) | ジョンソン研究所
──非常に勉強になります……! マーヴェリックと新世代トップガンたちの訓練や、敵との空中戦などアクションシーンはいかがでしたか?
追加14
特殊作戦続き4
前に言ったとおり、本来のヘルメットバイザーは5世代機のようにサングラスのようになっており、顔は見えません。
最近のTVでSexy Zoneの菊池風磨がF15に乗った際はバイザーを上げているか、透明のバイザーを使ってますが、あれをやると目が紫外線にやられる(上空の紫外線は地上より強い)ので、短期の取材など限定の措置ですね。
で、5世代機との戦いですが、前に1世代違うと大人と子供ほどの差があるといいました。
しかし、あれは遠距離・接敵前の話であり、あの距離で戦闘に入ったならば、まさに「最後はパイロットの腕」で、互角かそれ以上に戦えます。
F14は現代でも通用する機動性を備えており、劇中のようなコブラ機動(厳密にはコブラ機動じゃないんですが難しい話になるので割愛)も可能です。
F14は平べったい胴体が特徴ですが、あの胴体からも揚力(飛ぶ力)を発生させるため、高機動が可能なのです。
また、胴体は同時にストレーキ(F18の翼から操縦席にかけて胴体に沿って伸びている、細長く平べったい部分)の役割も果たしています。これも機動を行う際に揚力を増す設計です。
ただ実は、敵の5世代機にはIRSTという赤外線センサー(操縦席の前にポコッと飛びだしてる丸っこいやつ)がついてるんで、低空に逃げられてレーダーを攪乱されてもミサイル撃てちゃうんですよね。この辺はいい意味のご都合主義ですね。
ほいで、5世代機の横方向にクルクル回るアレや、クイッと小旋回する機動。あれも実は可能なんですよ・・・。
Su57は推力偏向ノズルというものを装備していて、ジェット排気を360度任意の方向に噴射できるので、ああいうことが可能なんです。ロシア戦闘機はこの推力偏向ノズルが十八番で、Su35等の4.5世代機でもできます。
これも嘘だと思うならYouTubeで「トップガンのような飛行は朝飯前!本物のロシア戦闘機のヤバい飛行 20選」をご覧あれ。
トップガン マーヴェリック 戦闘機のあの飛行は現実に可能なのか パート ..
画角が広いから、俳優を映す画面の両端でエルロンやラダーが動いていて、「飛行機が本当に飛んでいて、空気を受けているぞ」というのがありありと感じました。ほかの映画だとけっこう省略されるところでしょうし、実際の軌道に合わせてCGを作ると機体が横に傾いたとしてもエルロンとかが稼働してないこともあると思うんです。実機で撮影していることで整合性が保たれていることがすごいですよね。あとは、ちゃんと乗って撮影していることで、Gを感じて呼吸が変わる点も映し出されていました。フッフッと出産するときのような特殊な呼吸法をしたり、表情が変わったりして。役者である彼らが体験した本物の訓練が効いているんじゃないかと思います。実機も本物だし、受けているGも本物、そしてそれが撮影されているということが何より特徴的ですよね。実際のコンバットマニューバが行われている映像としては「トップガン マーヴェリック」は一番クオリティが高いものだと思います。
そうですそうです! ああいう定番のショットが映っているのが最高です。今までアニメでしか観たことがなかったっていう描写が実写で観られました。あと、多くの戦闘機や戦争を描いた作品では弾数に嘘を付くんですよね。弾数が無限のようで、ずーっと撃ち続けているように見せるとか。今作はそうじゃないですよね。機関砲を打っていくとどんどん弾薬のメーターが減っていって、弾数を誤魔化していないんです。敵からミサイルを発射されたときには、熱源を追っているミサイルに対して変わり身のようになってくれるフレアが効果的なんですが、フレアってそもそも燃えているだけの弾で地味な装備でして。あれで攻撃することはまずないし、そもそも武装じゃないのに、フレアがめちゃくちゃカッコいい。SEも良くて、こんなにカッコいいフレアの描き方があるんだ!と驚きました。
『トップガン マーヴェリック』の準主役 F/A-18戦闘機が生産終了へ
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特殊作戦続き3
F14離陸後、ルースターが骨董品と格闘します。
サーキットブレーカーの数に驚いてますが、サーキットブレーカーとは、家庭にあるブレーカーと基本的に一緒で、航空機の場合は多数の電装品や装備品があり、その一つ一つにブレーカーがあります。
ドラマや映画などでもよく出る、旅客機やヘリの操縦席の頭上にある多数のスイッチはほとんどがサーキットブレーカーです。
F18の場合、単座が基本なので、サーキットブレーカーもパイロットが操作しますが、最近の機体はある程度ブレーカーや装備品自体が集約化されているため、数としてはあの半分以下しかありません。だから最近の機体しか知らないルースターは驚いてるわけですね。
それに対し、F14は後席に乗っているRIO(「リオ」。レーダー迎撃士官)がそのへんの操作を行います。なので、マーヴェリックもどのスイッチを操作すればいいか程度の知識はパイロットとして知っていますが、スイッチの詳しい位置は知らないのです。
なお、RIOはパイロットではなく航法・武器システム専門家で、後席には操縦装置はありません。なので、前作のグースはよく見るとパイロットと違う徽章(フライトオフィサー)をつけてます。
これは、今作のボブとファンボーイも一緒(徽章の種類とパイロットではないこと)です。
また、ボブとファンボーイはWSO(「ウィゾ」。兵装システム士官)という役職で、F14のRIOとやってることは似てますが厳密には違います。
なお、ファンボーイは陽キャに見えますが、TACネームの「FAN BOY」とはオタクという意味であり、実はキャラ属性としてはボブと一緒なんですよね。
で、敵の5世代機に見つかった後のハンドサインですが、マーヴェリックは「おはようさん。通信機器がいかれちまったが、特に問題はないんやで。」といった意味のものを送っており、相手は「ほんじゃあ、3機で合同して敵をシバきに行くんやで。」といった意味のものを送ってます。
劇中のような戦術にかかわるサインは各国独自のため通じず、相手も疑問を持ったといいうわけです。
そして「楽しい」というのはまさしく『トップガン マーヴェリック』のことでもある。初夏の超大作映画に観客が期待するものをすべて盛り込みつつ、スクリーンから飛び出してきそうなほどリアルなアクションが加わることでさらに高いレベルの作品に仕上がった。それは長く困難なミッションだったかもしれないが、トップガンのエリートばりの精密さによって、作戦は成し遂げられたのである。
トップガンマーヴェリックのTwitter漫画(14件)【新着順】
そうですね。でもさらに言うなら、これも「風の谷のナウシカ」などで描かれた角度ですけど、足元にカメラを置いて股の間からパイロットを映すようなシーンも観てみたいです。もっとIMAXカメラが小さくならないといけないですけど……もしもこの後に続編があるなら期待しています。でも少なくとも、「トップガン マーヴェリック」の時点でこれまであった制約を1段、2段、3段と突破しているのは確かです。戦闘機のコックピットってめちゃくちゃ狭いので、カメラを載せるなんて普通は冗談じゃないと言われるはず。それが実現できているというところも、今作の見どころだと思います。
あと冒頭は、超高高度を飛ぶブラックバードのような偵察機でマーヴェリックがテストをしていましたよね。ブラックバード自体は現役を引退しているので、映画ではその次世代機という設定になると思うのですが、剣みたいなフォルムがすごくカッコいいので印象的でした。偵察機が離陸して飛んで、上官が立っている上空をドォーン!って通過するシーンが好きです。
マニューバ軌道を考えようぜ(トップガン:マーヴェリックの話5)
監督のコシンスキーと制作チームが限界までリアルを追求したからこそ、『トップガン マーヴェリック』が驚くべきスペクタクルとなったのは間違いない。でCGIの世界からキャリアをスタートさせたコシンスキーは、のちに『トロン:レガシー』や『オブリビオン』といった長編映画を手がけることになるが、今回の経験は彼にとってもまったく新しいものだったに違いない。しかしだからといって、コシンスキーがCGの世界を離れるわけではなさそうだ。
コブラ(クルビット)と呼ばれるマニューバ(飛行技法)についてです。 画像1
でも真面目な話、実際にアメリカ海軍が協力してくれることが大きいと思っていて。僕もできることなら取材したいと思っています。F/A18スーパーホーネットをかなり乱暴に扱うシーンが当然ありますし、前作では訓練中の事故も描いています。そもそも軍側がマーヴェリックのような人物に「こんな無茶な奴いねーよ!」と思うかもしれないですし。軍として不名誉な面があるかもしれないんですが、「トップガン」チームが軍の信用を勝ち取ったからこそできた映画だと思います。僕もクリエイションするうえで、ほかの人の信用は欲しいですからね……(笑)。
Is that Maneuver of fighters really ..
だいぶ時間が経ちましたが、原作同時上映を観てふと気づいた点があったので追加解説です。
トップガンマーヴェリックにて、F-14をかっぱらった後、5世代機との戦闘時にマーヴェリックが「スプリットスロットル!」といって水平方向に回転する急旋回を行います。
これ、できないことはないですが、かなりリスキーな機動です。
というのも、F-14はエンジン2基が機体中心線から離れて設置され、薄い胴体かつ重量級であるため、片方のエンジンだけを吹かすもしくは片方が停止してしまうと、「フラットスピン」といって水平方向にフリスビーのように回転する、回復不能の状態に陥りやすいのです。
あなたが車で高速道路を運転中、急に片側の前・後輪がバーストするようなものです。
しかも航空機の場合は何倍もの速度かつ接地していないので、ものすごい回転モーメントが抑えなく加わります。
この特性によりF-14は、何かしらの異常や被弾により急に片方が停止した場合など(とくに戦闘中でスロットルが最大に近い場合)フラットスピンに陥り、墜落に至る場合があります。
しかも、このフラットスピンは物理法則上、横転のモーメントも発生してきます。こうなるともはや墜落しかありません。
このフラットスピンに至らないようにするには、水平回転モーメントを打ち消す力を加えてやる、つまり停止もしくは絞ったエンジンと反対側に強烈なラダー操作(航空機を水平横方向に動かす舵の操作。フットペダルにより行う。)を最適なタイミングと力加減でかます必要があるのです。
しかも、この時は先述の通り横転モーメントも加わってくるので、並みのパイロットだと条件反射により操縦桿操作(右エルロン=右横転操作)でこれを抑えたくなるのですが、それをすると状態が悪化します。これをせずに的確なラダーだけで制するのです。
これだけでも難しいんですが、さらに難しいポイントがあるのです。
F-14のエンジンはTF40という機種ですが、こいつがまたジャジャ馬であり繊細な扱いが必要な上に、F-14は吸気口付近の機体構造により吸入空気が乱れやすく、この最悪のコンボが起こるとジャジャ馬は「サージング」という現象(エンジン内の空気の逆流)により簡単に停止してしまいます。
つまり、カウンター操作が少しでもずれると、生きている側のエンジンすら停まってしまうのです。
『トップガン:マーベリック』(57)におけるロシアのスホーイSu-2022戦闘機の操縦が現実に使用できるかどうかを専門家が解説。
追加11
特殊作戦つづき
敵の地対空ミサイルはS-125(SA-3「ゴア」)といい、骨董品レベルの旧ソ連製地対空ミサイルです。
しかし、骨董品とは言いつつも、兵器の世界では「枯れた技術」が盤石であるという考え方もあり、今でも一部通用するところはあります。
アナログであることから魔改造できるため、現実に改造を行ってステルス機を捕捉撃墜した実績もあるミサイルです。
んで、現実には捕捉レーダー、追尾レーダー、管制システム等多数のユニットが必要なんですが、まあその辺はいい意味のご都合主義でカットされてます。加えて、このミサイルは75°の限定された角度で発射するのが本来のところなんですが、映画では直接F18に向いてますね。これもいい意味の演出だと思います。
んでもって、あんなに多数を回避できるわけないやんwという意見もありますが、旧式で妨害に弱いんで意外とあの通りいけなくもないです。
回避の時にF18が「フレア」(囮熱源)を散布して回避してます。これは現実にもあるものですが、フレアは熱源(赤外線)誘導ミサイルに対する囮であり、S-125はレーダー誘導なので、フレア撒いても効きませんw
リアルに描くなら「チャフ」(対レーダー囮)を撒くべきなんですが、チャフは簡単に言えばアルミ箔の紙吹雪みたいなものなんで、絵面的にインパクトがないってことで、フレアにしたんでしょうね。
これもいい選択だったと思いますよ。
これに文句言うミリオタは10年くらいROMっててくださいw
マーヴェリック撃墜後は敵も撃ってこなくなります(助けに来たルースターを除く)が、あれはダガーが高度を下げたからです。
S-125のような初期のミサイルは、撃ち下ろしたり、低空の目標を狙うということが極端に苦手なので、理にかなった描写で、ご都合主義ではありません。
ルースターは山の稜線より上を、余裕ぶっこいて飛んでたので墜されたわけで、これもリアルな描写です。
なお、マーヴェリックを捜しに来た敵ヘリはMi24という実在の旧ソ連製戦闘ヘリです。あのいかにも悪役な外見がいい味出してます。
トップガン マーヴェリック④ @コブラマニューバ と J.コネリー
カタパルトから漏れるスチームの幻想的映像のオープニング、コックピットに鳴り響く警告音、身をよじって敵機を見るパイロット……。1986年に映画『トップガン』を観た時の衝撃は忘れられません。
【ラジコン飛行機】映画TOP GUNの大技(コブラ⁉︎)をF/A-18C HORNET EDFで再現してみた · Comments6.
カンのいい方は気づいたかと思いますが、原作でマーヴェリック・グース機が墜落したのも、戦闘中の高スロットル時にジェット後流で片方のエンジンがいきなり停止し、フラットスピンに入ったからです。
駆け出しマーヴェリックはフラットスピンを回復させることができず、上に書いた通り一基ずつ順番にエンジンが停止、回復不能に陥り、フリスビーのように回転しながら墜落してしまいます。
トップガンマーヴェリックでは、これらを乗り越えて神がかったパイロットとなっているマーヴェリックにより、敵が予想しえない(普通のF-14乗りはやらない。しかも今回の敵は元々F-14乗りなので、なおさらそう思い込んでいる。)トリッキー機動をかましているわけですが・・・いやマジでマーヴェリック凄すぎます。
しかも、さりげなく原作の伏線&エッセンスになってるんですよね。そりゃタイタニックの興行収入超えるわ。
ほんでもう一つ、原作のジェット後流について。
これは後方乱気流と言われるもので、航空機の後方に発生します。大まかに言えばジェットエンジン排気と、翼端渦によるもの。
航空機は、簡単に言うと翼の上下面を流れる気流の速度差により翼上面に負圧を作り、それに吸い上げられる力(揚力)により飛んでいます。
このため、翼の端っこ付近の下面側空気は負圧になっている上面に流れ込んでいきます。これが翼端渦。
翼端渦は左右の翼から発生し、ジェット排気と共に内側に渦巻く気流=後方乱気流を機体後方に残します。これに巻き込まれると、航空機は失速したりジェットエンジンがサージングを起こして停止してしまいます。
空港において、連続離着陸は必ずある程度の時間をおいて行われますが、あれは後方乱気流が収まるのを待っているのです。
原作においてマーヴェリックは後方近距離で強引な操作をしたため、この後方乱気流に巻き込まれました。
もちろん、マーヴェリックも天才的パイロットですから後方乱気流の存在は知っているはずで、注意もしていたはずですが、戦闘機動中は予想しえない位置にそれが発生したりするので、予期せず巻き込まれたわけですね。
5th gen Fighter Su-57 / T-50 doing the Pugachevs Cobra ..
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いよいよ特殊作戦シーン
ダガー編隊(任務時には編隊にもコールサインがつけられ、その間はパイロットのコールサインは使わず、編隊コールサイン+番号等で個々を識別する。ダガーとは短剣のこと)が発艦、高度を下げると「レーダー覆域からロスト」というセリフがありますが、あれは母艦のレーダーから消えたという意味。地球は丸いので、遠距離で高度を下げると捕捉できなくなります。
そこで出てくるのがE2早期警戒機(コールサイン=コマンチ)。
これは空飛ぶレーダーサイト兼管制塔のようなもの。背中に円盤をしょっていますが、あれがレーダーになります。
とはいっても、円盤そのものがレーダーというわけではなく、円盤の外形は抵抗を少なくするための覆い(ロートドームという)。
レーダーは横(水平)方向を向いて円盤の中に取り付けられていて、円盤ごとグルグル回転させることで全周を捜索しています。
母艦がシステムを切り替えると、再度ダガー編隊が画面に映りますが、あれはコマンチとデータリンクで接続したためです。
実際の作戦でもあのようにデータリンクで各部隊をつなぎ、指揮所から見えない範囲の状況を把握しつつ指揮ができるようになっています。
ダガーが侵入を開始した後、敵編隊を探知します。そこでウォーロックのセリフが「哨戒機か」という訳になってますが、正確には「戦闘空中哨戒か」と言っています。
戦闘空中哨戒は通称「CAP」といい、重要な拠点を防衛する場合や敵の侵攻可能性が高い場合に、戦闘機を空中で哨戒(パトロール)待機させ、敵が来たら速やかに差し向ける、というものです。
これにより、基地から飛び立つタイムラグをなくすことができるんですが、これが敵の運に味方し、奇襲を免れるという結果になりました。
コマンチによる探知が遅れたのは、言うまでもなく相手がステルス機だからです。
しかし、いくら5世代機といえど、レーダーで見通せない山脈内を飛ぶダガー編隊は探知できません。最初は気づくことなく哨戒飛行を続けますが、基地へのトマホーク着弾により敵襲が露見したので、防衛すべきプラントに向かっていきます。
続く
航空自衛隊 小松基地 飛行教導群コブラパッチ デザート色Ver.
「シートベルトがもっときつく締まっているべきだったんですが、彼が飛び上がるようすがとても素晴らしかったので映画に採用することにしました」とはコシンスキーの弁。「ステルス機の『ダークスター』がエド・ハリスの頭上を飛んでいくシーンなんか、セットが壊れちゃってるんです。守衛室の屋根が吹き飛んでいるのが見てわかります。あれは想定外でした。1回目でセットが壊れたのであのワンテイクしか撮れなかったのですが、それが映画で使われています」