1993年に発売された TAMA のドラムペダル「アイアンコブラ」


踏みこんだときの感覚はかなりスピードコブラに近付くが、戻りに関しては悪くなるのでコブラコイルによる微調整が必要(DWも)。


左利き用もあります。 TAMA Iron Cobra 900 タマ アイアンコブラ 900シリーズ

新しいアイアンコブラに標準装備の新型ビーターですが、デザインに反して、意外に万能で踏み方次第でオールジャンルに対応できるだけの守備範囲の広さを持っていると感じました。

(独特のビーター形状について)アイアンコブラ特有のタメの効いた踏み心地を維持しつつ、以前までのアイアンコブラで感じた出音の立ち上がりのタイムラグを解消するための独特な形状なので、他メーカーのペダルではこのビーターの真の恩恵は得られないと感じます。

Iron Cobra 900 Single Pedal Power Glide(アイアンコブラ) HP900PN ..

往年のアイアンコブラユーザーが違和感なく新型に乗り替えられる踏み心地やパワー感を維持しつつ、進化を遂げている点にTAMAのアイアンコブラへの思いを感じずにはいられません。

アイアンコブラ=ロック、ハードロック向きという先入観を覆す(くつがえす)すばらしい改良が施されており、このペダルの完成度の高さと、このペダルに対するメーカー愛を改めて感じた。

アイアンコブラのなかでの600の位置付け01:34 カタログ ..

最近の流行としては軽さに特化したペダルがトレンドになりつつあるが、今も昔も変わらず愛される秘密が新型アイアンコブラにはあると思う。

1つ念押ししたいこととしましては新型スピードコブラでできて、新型アイアンコブラでできないということはまずありません。

TAMAのバスドラム用フットペダル アイアンコブラ900シリーズとスピードコブラを解説!

プレイスタイルによってはスピードコブラよりアイアンコブラの方が速く、かっこいい演奏ができるというドラマーさんも実際にいられます。

僕が中学生の頃ドラムを始めて、そのとき購入したマイファーストキックペダルTAMAの「アイアンコブラ」。名前がイカツイですが、そのイメージの通りけっこう重く、作りもしっかりしています。そのせいか10年以上使用した今でも現役で僕のメイン機材です。この記事では長年使用した感想やペダルの特徴などをお話しします。


タマ(TAMA) アイアンコブラ 900 ツインペダル・ローリング・グライド HP900RWZB ..

店員さんは、どんな音楽が好きでどんな曲がやりたいのかということを僕に聞きました。僕は「パンクロックとか好きです。あとNUMBER GIRLが大好きです。」的なことを言ったと思います。すると「それならこれがおすすめだよ」と言ってこのアイアンコブラを出してきました。今考えるとまさにアヒトイナザワ氏がアイアンコブラを使っていたので、店員さんはちゃんと僕の伝えた音楽の趣味を考慮しておすすめしてくれたのだと思います。黒とメタリックの組み合わせとゴツい見た目も気に入ったので、僕は特に何も考えずその場で購入を決めました。

ヒンジが強化されていることで踏んだ感じはツルツルコブラの方が若干しっかりした踏みごたえに感じます。 買えないコブラより、買えるコブラ

数年が経った頃、ついに他のペダルにも手を出してみました。しかし、別にアイアンコブラが壊れたとか不満があったという訳ではなく、ただ他のペダルにも触れて新しい発見をしてみたかったという好奇心からです。そこでニューペダルに選んだのがDWの「5000-AD3」でした。

試奏レポート【TAMA】IRON COBRA 600 Pedals “Satin Gold” Edition

このDW5000を踏んでみたことにより、初めてアイアンコブラの踏み込みの感触が重めなことに気付きました。前々から他人の感想などで「アイアンコブラは重い」というのはよく聞いていましたが、実際に他のペダルを踏むまでは「そこまで重くないでしょ」と思っていました。しかしDWを踏んでその軽さに驚きました。しばらくそのままDWをメインとして使用し、とてもスピード感のあるプレイが可能になりました。そのときの感想やDW5000のレビューは、以下の記事にも詳しく書いています。

TAMAが誇るドラムペダル“IRON COBRA”シリーズが…

そしてDWでライブなどを数回やるうち、なにかしっくりこない気がしてきます。そもそも、”重い”ということは別に悪いことではなく、その分パワーが出るし、逆にこの重さに慣れていた僕は足を踏み込むタイミングなどがアイアンコブラじゃないと違和感が出てしまうようになっていたのかも知れません。そんなこんなで、結局半年も経たずにまたメインをアイアンコブラに戻すことになります。

【比較表】ツインペダル一覧まとめ | 検索・並べ替え|MusicaMusik

他のペダルも踏んだことにより、遅ればせながら自分のペダルの特徴も知っておこうと少し勉強することにしました。そこで知ったのが、アイアンコブラには種類があるということです。

【比較表】シングルペダル一覧まとめ | 検索・並べ替え|MusicaMusik

の3種類があるそうで、これを知った僕は慌てて自分のアイアンコブラのタイプを調べました。どうやら「パワーグライド」だったようです。何年も使ってるくせに種類の違いなんか何も知りませんでした…。

初心者への優しさ溢れる高コスパ ツインペダル TAMA HP600DTW

更にアイアンコブラシリーズの種類の違いについて詳しく知りたい方はをご覧ください。

ドラムペダルのおすすめ10選。初心者におすすめのアイテムもご紹介

僕がこのペダルに唯一行ったカスタマイズがビーターの変更です。ドラム歴4年目くらいでDANMERのウッドビーターに変えました。理由は古いドラムマガジンを読んでアヒトイナザワ氏がアイアンコブラ+DANMER 205の組み合わせをやっていたことを知ったからです。すぐに影響される僕。即買いました。「りんご飴」という通称がピッタリの存在感のあるビーターです。プラスチックよりも音が硬くなく、芯をとらえた迫力のある音が出るようになりました。ロック一辺倒だった僕はこのサウンドがすぐに気に入り、それ以降今までこのビーターでやっています。

星野楽器 TAMA Iron Cobra 600 Single Pedal Duo Glide HP600D ..

純正スプリングのテンションが他メーカーのスプリングと比べて強く、普段から個人練習でフットワークを鍛えていないドラマーやテンションの緩いスプリングに慣れているドラマーにとってはアイアンコブラ=重いペダルという印象を受ける要因の1つと言えます。

TAMA(タマ) IRON COBRA 600 ドラムペダル 限定 BLACK ver.登場!

スプリングなどは錆びて何度か交換していますが、その他故障や不具合もなく今日も元気に僕に踏まれています。ここ数年いろんなペダルも試しましたが、やっぱりアイアンコブラ以上にしっくりくるペダルには出会えませんでした。10年前のペダルなので、同じアイアンコブラでも現行品とはデザインも作りも少し違います。昔と比べると色々と進化しているようですが、まだまだ使えるうちはこれを手放す気にはなれません。「現行品は昔のものより軽くなって踏みやすくなっている」という情報もあるので、やっぱり新しいのもちょっと気になりますが…。

TAMA HP600DG IRON COBRA 600 SATIN GOLD ドラムペダル ..


左がスピードコブラで右が今回の主役、アイアンコブラです。
フットボードの長さは標準的であり、今回のリニューアルからスピードコブラ同様、カム側面がくり抜かれ、以前よりも軽くなったとの事。

ツインペダルのおすすめ20選。自分の演奏スタイルにあわせて選ぼう

今回は重い!疲れる!とインターネット上で風評被害のひどい「旧型アイアンコブラ」です。

左がスピードコブラで右が今回の主役、アイアンコブラです。

ドラム初心者の本や講座などで「最初の機材選びは慎重に」というアドバイスをよく見ますが、僕のようにテキトーに選んでそれが結果的にベストだったというケースもあります。まあその時の楽器屋の店員さんのおかげだし、アイアンコブラ自体人気のペダルなので安パイだったということもあります。

♦♦♦♦種類♦♦♦♦

このブログでも以前、紹介しましたように新型アイアンコブラは素晴らしい完成度のペダルではありますが、とても値段が高いです。