また、じんましんやアトピー性皮膚炎などかゆみを伴う皮膚疾患に対しても効果があります。ただし、市販薬のアレグラは、皮膚の症状には使えません。
手のひらや足の裏のかさかさしたところ、肘の外側・膝の前のかさかさ、魚鱗癬のような発疹、びらん・きずのひどくないときは、尿素軟膏
(5).を改善するもの・・・系外用剤、非ステロイド系外用剤
(6).汗、浸出液の水分を取り除いて、乾かすもの、あせもに・・・亜鉛華軟膏、カチリ、カラミンローション
などに分類できますが、それぞれいくつかの効果を合わせ持っています。
たとえば、亜鉛を含む亜鉛華軟膏やカチリにも、多少とも消毒効果やかゆみを押さえる効果があります。
亜鉛華軟膏をびらん部に対して抗生剤の外用剤やステロイド外用剤に用いることもあります。
湿疹と細菌感染の重なったところには、たとえばとびひには、抗生剤の外用剤単独で用いられることもあります。
湿疹状態ととびひが重なっていれば、ステロイド外用剤に抗生剤をした軟膏(たとえばテラコートリル軟膏、リンデロンA眼軟膏、リンデロンVG軟膏など)も用いられます。
ただし、ステロイドが強くなると、感染症が悪化することが多く、私は、とびひにはリンデロンVG軟膏は用いていません。
外用剤は、湿疹ができた原因を考えて、症状の程度に応じて、こまめに使い分ける心がけが必要です。
外用剤は、擦り込まずに、うすく広げるように病変部にだけ塗ります。
ステロイド外用剤は症状を改善しますが、決して原因治療ではありません。
ただし、湿疹があるためにひっかいてさらに湿疹を悪化させる悪循環があるとき、湿疹が他のところに湿疹をつくっているようなとき(自家感作性皮膚炎)、ステロイドを外用するしかないかもしれません。
湿疹があるためにひっかいてどんどん悪化させるような状態でなければ、悪化させている原因がなくなるまで保湿剤で経過を見るのもひとつの方法です。
皮膚かさかさしているからと、たとえワセリンであっても、何も考えずにいつも全体に塗るのは考え物です。
保湿剤の外用は、皮膚の乾燥が湿疹に変化するところだけで十分です。
長期的には外用剤は化粧品と同じで、化粧でかぶれる・接触皮膚炎を起こす可能性のある人は、すべての外用剤が合わなくなる可能性を頭に置いておいた方がよいと思います。
乾燥肌はもしかすると成人になっても残り、ずっと続く自分の肌かもしれません。
少しはそれに慣れることも必要です。
この時期はアトピー性皮膚炎がよくなる時期です。
幼稚園ころまで全身に広がっていた湿疹も、小学校高学年になると、肘窩などに少し残しただけで、嘘のようによくなる例が多いようです。
それだけに、女の子なら初潮があるまでに、ステロイドを使わないでもひどくならない状態になっていないと、成人型のアトピー性皮膚炎に移行することになります。
学童期になると、湿疹は肘窩・膝窩・頸部などのに限られるようになり、なります。
これがのアトピー性皮膚炎の典型的な湿疹です。
急に暑くなり、汗をかくようになって悪化する場合が多く、いわゆるアセモに類似した発疹です。
湿疹は、汗の刺激(又はアレルギー)とかゆみのために掻いた結果と考えられます。
小学生になり、長い時間座るようになったために、や太股の後ろにできる湿疹もこれに相当します。
座ることが刺激になっている場合、電車やバスなどではできるだけ座らないようにしたいものです。
学校などでやむ得ず座るときは、厚めの座布団を敷いて、風通しをよくし、汗やそれの刺激を減らすのがよいときがあります。
肥満のために起こっていることもあります。
汗をかくことが原因になっているとき、ワセリンやヒルドイドソフトなどの保湿剤だけでは効果は不十分です。
かゆみ止めの外用剤(たとえばレスタミン軟膏)を使ったり、汗を乾かすカラミンローション、消毒やかゆみ止めの作用があるアセモの外用剤(カチリ)や亜鉛華軟膏も利用されます。
きずがあって二次感染やとびひが心配のときは、抗生剤の外用剤も用います。
抗ヒスタミン剤などの内服も有効です。
それでどうしても駄目なときは、ステロイド外用剤ということになります。
汗をかいてかゆくなり、そのために出来た湿疹にステロイドを塗っても、すぐに再発します。
汗部位を越えて広がる傾向があるときは、ステロイドを外用する以外にないかもしれません。
湿疹があるために、ひっかいてさらに湿疹を悪化させる悪循環が起きているときは、結局はステロイド外用剤でその悪循環を止めるしかないかもしれません。
患者本人が精神的に湿疹をなおしたいという気持ちが強いときにも、やはりステロイドを塗った方がよいと思われます。
夏場だけの湿疹ならば、ステロイド外用剤を用いても問題はないと思われます。
必要以上に使って大丈夫ということにはなりませんが。
汗部位を越えてに発疹が広がっているときは、小児型のアトピー性皮膚炎というよりは、むしろ成人型のアトピー性皮膚炎に変化した、と考えた方がよいかもしれません。
その場合、もともと強いアレルギー状態であったり、遺伝的にアレルギー体質が強いこともありますが、何か他に原因がないか探す必要があります。
アレグラ(錠:30、60mg), 湿疹、皮膚炎、 アトピー性皮膚炎
成人型アトピー性皮膚炎に変わる原因・悪化要因
原因・悪化要因としては、
があげられます。
内容的には、ほとんど成人型でみられる悪化要因と同じです。
第2世代抗ヒスタミン薬は妊娠中にも比較的安心して使用できるものが多いとされています。添付文書の上で妊娠中でも使用した方が有益と考えられるときに使用することとされることが多いのです。とくにクラリチン(ロラタジン)、ジルテック(セチリジン)はこれまでに使用経験も蓄積されており使いやすい薬といえます。
1). アレルギー性鼻炎。 2). 蕁麻疹。 3). 皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒。 ..
A.アトピー性皮膚炎の皮膚の状態が良い時にワセリンやヒルドイドソフトなどの保湿剤を塗ってお肌のスキンケアをするのは正しい治療法です。
という結果になっていますね。抗ヒスタミンを抑えるシャープさは西洋薬が勝るものの、「西洋薬で効果がない」という方は漢方薬も1つの選択肢かもしれません。
アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,皮膚疾患(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒。 · 用法・用量
B.ところが、アトピー性皮膚炎の皮膚の状態が悪化している時に、ワセリンやヒルドイドソフトを塗っても効果はありません。
アトピー性皮膚炎が悪化している時には適切なステロイドの塗り薬を塗ってアトピー性皮膚炎の火事を鎮火してあげるとお肌は良くなります。
点眼薬で多く使われるのは「第2世代抗ヒスタミン薬」でしょう。ステロイド点眼薬も使われますが、緑内障などの眼圧が上がる可能性があるからです。まずは抗ヒスタミン薬で使って、緩和しないようならステロイド点眼薬を使用するようにした方が望ましいです。
アトピー素因とは、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎 ..
抗ヒスタミン薬は1日に2回飲むものと1回だけのものがあります。1日1回のものは効果が丸一日持続しますが、2回のものは効果が半日で切れてしまうため飲み忘れの心配がある方は1日1回のものがいいかもしれません。
成人型のアトピー性皮膚炎にならないためには、
小児型のアトピー性皮膚炎のテーマは、まさにいかにして成人型のアトピー性皮膚炎に変化するのをかということです。
ステロイド外用剤で悪循環を止めるだけで問題の解決になればそれでよいのですが、そんな単純な解決方法で必ずしもよい結果が得られるとは限りません。
上に掲げた原因・悪化要因の一覧の中で、小児期に最も扱いにくいのは(1)と(4)(5)の免疫担当細胞、すなわち白血球の機能異常です。
とくに体内の感染微生物がアレルギーに関与しているとき、ステロイドなどの免疫抑制剤は正常免疫を抑制するために、それら原因物質を増やすだけということになる可能性があります。
単にIgE抗体やRASTの問題ではないということです。
ましてや、卵アレルギーなどの食物アレルギーは病気の原因・悪化要因と直接つながっていません。
これらの異常反応を抑えているメカニズムがおかしくなっても、症状として現れます。
それを起こす原因の一つが(2)のストレスです。
(6)のステロイドの使いすぎもそれになるかもしれません。
環境要因など外的問題は、積極的に対処することはできますが、それを起こした免疫担当細胞の異常については積極的に対処する方法はないかもしれません。
成長によって免疫系の異常が改善されないとき、遺伝的要因が密接に関与しているときはさらに問題解決は難しくなります。
それでも、まず、白血球の機能異常がするものか、検討が必要です。
アトピー性皮膚炎患者 17 名に,塩酸オロパタジン(アレロック!錠)を投与し ..
乾癬とアトピー性皮膚炎が合併することは病因論的にほとんど無いと言われていますが、当クリニックにおいては若い患者さんを中心に、なぜか女性に多く、しばしばおられます。このような場合も抗アレルギー薬の投与は両方の疾患に有効なわけですから一石二鳥と言えます。余談ですが、紫外線治療も両方の疾患に保険適応があり、合併している患者さんには強く勧めています。
最近発売になったアレルギーのお薬です。 花粉症やアレルギー性鼻炎で使用する、 「アレグラ」「クラリチン」「アレロック」など、 ..
こういった方にお勧めな注射が「ゾレア(オマリズマブ)」です。ゾレアはIgEというアレルギーに関わる抗体をブロックすることで、抗ヒスタミン薬を使いながら、注射するになります。他にも特発性じんま疹や気管支喘息にも使いますね。
気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎の ..
e.この間隔的にステロイドを塗っている時や保湿剤だけを塗っている時に、お肌に部分的にアトピー性皮膚炎が悪化した場合は、その部分にステロイドの塗り薬を1週間ほど塗ります。
アトピー性皮膚炎患者の夜間掻破行動に対するアレロック錠(R)の影響
代表的な抗ヒスタミン薬の副作用は眠気です。もともとアレルギーをおさえる薬として使われていた薬剤で、眠気が強いため睡眠改善薬として発売されている薬剤「ドリエル」もあるほどです。眠気の出やすさと薬の強さは関係ありません。眠気が強いからといってアレルギーの症状を改善する効果も強いというわけではないのです。
多くの抗ヒスタミン薬の添付文書は自動車の運転に関しての注意喚起がされており、医師が処方する際に参照する添付文書には以下の3群に分けて記載があります。花粉症の時期には眠くならない薬を探される方もいらっしゃると思いますので参考にしてください。
小児アトピー性皮膚炎患者(7〜16歳)を対象に、オロパタジン塩酸塩(1回5mg、1 ..
アレロックと同じ成分の市販薬はありません。
もっとも、アレロックと同じようにヒスタミン受容体選択性が高く抗コリン作用があらわれにくい市販薬は、ドラッグストアなどでも購入できます
ただし、市販薬は適応年齢や効能効果が限定されています。したがって、市販薬をアレロックの代わりに使うことはできません。
市販薬を使用しても症状が改善しない場合・かえって症状が悪化する場合などは、早めに受診して適切な治療を受けてください。
アレグラやアレジオンをはじめ、抗ヒスタミン薬は市販でも購入できます。 しかし ..
即時型では、腹痛・下痢などの消化器症状やじんましん・顔面腫脹などの皮膚症状、鼻炎、結膜炎、気管支喘息症状、のどの詰まる感じ(喉頭浮腫)などがみられます。さらに重症になると血圧が低下して、アナフィラキシーショックが起こります。果物などのアレルギーで口腔アレルギー症候群と呼ばれているものは、初めに口唇の腫れや口内のかゆみが起こります。
遅延型では、食べ物によってアトピー性皮膚炎などの湿疹が悪化したり、下痢を起こしたりします。
小児アトピー性皮膚炎患者(7~16 歳)を対象に、オロパタジン塩酸塩(1 回 5mg ..
免疫系(白血球)の異常はどこから来たのか
白血球の機能を障害するものといえば、まず頭に浮かぶものは、や放射性物質、それからいろんな免疫抑制剤あるいは免疫状態を変化させるもの、次にストレスということになります。
ちなみに、以前よりアトピー性皮膚炎やじんましんなどのアレルギーををテーマに選んでいる大学の皮膚科をあげよといわれると、広島大学と長崎大学がまず上げられます。
いずれも原子爆弾を経験した都市ですが、それが今も、アレルギー、すなわち免疫担当細胞の異常を引き起こしている可能性があります。
免疫を変化させるものとして、今の時代、添加物や農薬だけでも、年間何キロも摂取しています。
ハマチなどの養殖魚、ブタやウシなど畜産業では、大量のが投与されています。
薬剤を含めて化学物質から逃れるのは不可能です。
また、半減期の長いセシウム137やプルトニウムが大量にいろんな食品に含まれ、黒い雨となって空から降ってくる時代です。
ある特定のものが機能異常を招き、アレルギーを誘発し、強くしている可能性もあります。
いわゆるとかと呼ばれるものです。
「風が吹けば、桶屋がもうかる」というようなところがあり、因果関係を証明するのはまことに困難という他ありません。
そんなスーパー抗原の代表は、細菌・ウイルスなどの感染微生物、歯科金属や環境に存在する化学物質、食品とともに入ってくる化学物質(添加物や農薬)、生活環境に共存するタンパク質などの有機化合物(ペット、ダニ、香料など)、そして治療で用いられるいろんな物質です。
「アレルギー疾患」とは、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎・結膜炎(花 ..
アトピー性皮膚炎を誘引する様々なものが悪化因子になりえます。具体的には皮膚のバリア機能を低下させるものすべてが該当します。
アトピー性皮膚炎はアレルギーの病気です。 抗アレルギー剤を飲んでいる ..
②貨幣状の苔癬化型のアトピー性皮膚炎(island type)は、島状に部分的にアトピー性皮膚炎がみられているために
真菌(カビ)と間違われることが多いので、注意が必要です。
成人アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,痒疹,皮膚そう痒症,尋常性乾癬,多形滲出性紅斑)。 · 用法・用量
一般的に、抗アレルギー薬は予防接種(ワクチン投与)の効果に影響はないとされています(ただし、ステロイドを除く)。
アレロックがワクチン投与に与える影響を直接検討した研究報告はありませんが、動物を対象とした試験では抗体産生に影響しないことが確認されています。
したがって、アレロックの投与は交代の産生や免疫の獲得に影響を与えないと考えられています。
塩酸エピナスチン, アレジオン(錠:10、20mg、ドライシロップ:1%), 湿疹、皮膚炎
アレグラは一般的な花粉症の薬です。あまり強くない抗ヒスタミン薬ですので、作用が強すぎるという心配もなく、眠気などの副作用が少ないことも特徴です。
アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
③アトピー性皮膚炎のお子さんの爪がピカピカ光っていたり、爪が短くなっている、爪を切ったことがないといったことがある場合は、お子さんはかなり頻回にお肌をひっかいているサインとなります。
アレルギー性疾患治療剤; 総称名:アレロック; 一般名:オロパタジン塩酸塩; 販売 ..
アトピー性皮膚炎をなおすのは成長
成長で免疫系の機能異常が改善されないということは、そんな成長をもたらした食事に、もしかすると問題があるということにもなります。
食事の中の農薬や添加物などの化学物質に問題があるのか、食事の内容、すなわち栄養の偏りや好き嫌いに問題があるかもしれません。
以前、羽曳野病院でアトピー性皮膚炎の子供をずいぶんたくさん入院してもらいましたが、そんな子供たちにほぼ共通していえることは、
1).