稀に、特殊な大腸癌、感染性腸炎、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎)でも、虚血性腸炎 ..
虚血性腸炎とは、左側大腸(下行結腸・S状結腸)の動脈末梢が閉塞・狭窄し、大腸の粘膜に血液が巡らなくなり炎症をおこす病気です。します。当院のような消化器内科・内視鏡を専門とするクリニックに下血を訴え受診する患者さまの中では比較的頻度の高い病気です。動脈硬化などによる血液の循環障害が原因と考えらえ、に好発します。また、便秘や下剤使用による腸管内圧上昇も発病の誘因となるといわれています。長年、高齢者がなる病気と考えらえてきましたが、ようです。当院でも若年女性の虚血性腸炎を数例経験しています。です。大腸内視鏡検査では左側大腸(下行結腸・S状結腸)に粘膜のむくみと出血を認めます。経過や内視鏡所見が特徴的であり、消化器内科専門医であるならば診断には苦慮しないことが多いです。CT検査が行える施設では、左側大腸の腫れをCTで確認し診断する場合もあります。が必要です。多くの場合は腸管を安静にさせる食事指導のみで軽快します。症状が強い場合は絶食で腸管を安静に保つ必要があります。その場合は入院し点滴を行います。非常に稀ですが腸管が壊死したり狭窄(狭くなる)したりすることもあり慎重な経過観察が必要です。 *肛門からS状結腸まで観察する内視鏡検査です。(全大腸内視鏡は肛門からさらに奥の盲腸まで観察します。)血便で来院された場合に前処置をせずに行います。血便の原因や緊急性の評価に役立ちます。
**連携紹介医療機関:仙台医療センター(3人)、東北医科薬科大学病院(3人)、仙台市立病院(2人)、仙台厚生病院(1人)前述の通り、下血をきっかけに受診し病気の発見に至るケースは少なくありません。早期発見により適切な治療に結びつけられるので、長く続く便秘や腹部に違和感を感じた際には角田記念まつだ内科・消化器内科へご相談ください。
フォシーガ):小野薬品、アストラゼネカカナグリフロジン(カナグル ..
<発表概要>
【背景とこれまでの研究】
がん細胞は低栄養・低酸素という劣悪な環境に打ち勝つ為に、ワールブルグ効果*1という形質を獲得することが知られています。がん細胞ではミトコンドリアに機能不全が生じる結果、エネルギー産生効率が高い酸化的リン酸化反応を上手に利用できなくなり、細胞増殖に必要なエネルギーは、エネルギー産生効率の悪い解糖系*2を用いたATP産生反応に頼らざるを得なくなります。エネルギー産生効率の悪い解糖系に依存する結果、がん細胞ではブドウ糖(グルコース)の取り込みが盛んになります。この代謝特性を利用したFDG-PET検査*3は がん診療の現場で汎用されています。琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)の研究チームでは、FDG-PET検査を用いて九州・沖縄地域に多発する超難治性の血液悪性腫瘍である成人T細胞白血病 (Adult T cell Leukemia、 ATL*4) 患者の悪性度が上昇するにつれて腫瘍のグルコース取り込みが亢進していることを明らかにしてきました1)。
一方、2014年からわが国でも使われるようになった糖尿病治療薬sodium glucose cotransporter 2(SGLT2)阻害剤*5は、糖を尿に出すことで血糖を下げる薬であり、近位尿細管におけるグルコースの再吸収を担うグルコーストランスポーター分子のひとつであるSGLT2を阻害して尿糖排泄を促進します。最近、膵臓がん、大腸がんなどのヒトの固形腫瘍をマウスに移植したゼノグラフトモデルに対するSGLT2阻害剤の投与が、がんの縮小効果をもたらす可能性が報告されました2)3)4)。
この度、ベッドサイドモニターを最新機種(FUKUDA DENSHI DS-8005F)に更新しました。血圧、心拍数、心電図、血中酸素濃度といった観察する基本的な身体情報は長らく変わりありません。これまで使用していたベッドサイドモニター(COLIN NEXTBP88)は名機で不調もなくまだまだ使用可能なのですが、購入後10年以上が経過し更新することとしました。長期にわたり当院で内視鏡を受ける患者さまを見守ってくれた功績に感謝します。新しいベッドサイドモニターは基本的な機能はこれまでのものと変わりありません。携帯性が向上しており、移動時やリカバリールームでの使用がこれまでより容易になると期待しています。
オプジーボ/ヤーボイ併用、EMAが申請受理 小野とBMS、大腸がんで
動脈硬化などによる血液の循環障害が原因と考えらえ、に好発します。また、便秘や下剤使用による腸管内圧上昇も発病の誘因となるといわれています。長年、高齢者がなる病気と考えらえてきましたが、ようです。当院でも若年女性の虚血性腸炎を数例経験しています。
鎮静剤を使用した内視鏡は安全に実施されなければいけません。検査前の問診で患者さまから安全に実施するための情報を得ることはとても大切です。内視鏡の鎮静剤には新旧色々なものがあります。その中で、当院で使用するミダゾラムは、です。内視鏡の鎮静剤としての歴史も長く、現在でも広く使用されています。フルマゼニルとうい拮抗薬(鎮静剤が効き過ぎたときにその効果を打ち消す薬)が存在するのも長所で、当院にも常備しています。。当院の検査ベッド(ストレッチャー)には酸素ボンベが搭載されおり、必要時にスムーズに酸素投与が行えます。検査終了後はリカバリールームで1時間程度、状態の観察を行います。
オプジーボ/ヤーボイ、大腸がん1次治療P3で主要項目達成 小野薬品/BMS
です。大腸内視鏡検査では左側大腸(下行結腸・S状結腸)に粘膜のむくみと出血を認めます。経過や内視鏡所見が特徴的であり、消化器内科専門医であるならば診断には苦慮しないことが多いです。CT検査が行える施設では、左側大腸の腫れをCTで確認し診断する場合もあります。が必要です。
【本研究の成果】
今回、琉球大学第二内科の研究チームは、ATL 細胞株やATL患者検体においてSGLT2が高発現していることを新たに見いだしました。さらに、ATL細胞の代謝や増殖におけるSGLT2の役割の解明を試み、①ATL細胞株は高グルコース濃度の培養条件において細胞増殖が顕著に促進している、②ATL細胞株や患者由来ATL細胞に対して種々のSGLT2阻害薬を作用させると細胞内へのグルコースの取り込みが低下し、解糖系・ペントースリン酸回路*6の抑制に伴うATP産生量の低下、細胞内NADPH*7レベルの低下を招き、結果的にG1期に細胞増殖周期*8を留め、細胞増殖を抑制する、③SGLT2阻害剤による細胞増殖抑制効果は細胞自殺(アポトーシス)*9には関連しない、以上のことを明らかにしました。加えて、SGLT2遺伝子に対するRNA干渉*10によりSGLT2遺伝子の発現を抑制した細胞においてはSGLT2阻害剤を作用させてもグルコースの取り込み低下が観察されなかったことからも、ATL細胞の増殖においてSGLT2はグルコースの取り込みに寄与していることが裏付けられました。
薬剤師の新人研修を行いました。 ①大腸がんの術後補助化学療法・進行再発治療 ②フォシーガについて
鎮静剤を注射するとウトウトと眠ったような状態で内視鏡が受けられます。よく患者さまに「先生!完全に眠ってしまうのですよね?」と聞かれます。答えは「Yes」でもあり「No」でもあります。ガイドラインでは「意識下鎮静」が適切な鎮静レベルとして推奨されています。これは刺激を加えないとウトウトと眠っていますが、声をかけたり、体に触れたりすると目を開けて反応するレベルです。これを聞くと心配になる患者さまが時々いらっしゃいます。しかし、過剰な鎮静は、呼吸が弱くなったり、血圧が低下したり危険を伴います。また、この鎮静レベルでも患者さまの満足度は非常に高いというエビデンスもあります。当院ではミダゾラムという鎮静剤を使用しています。この薬には健忘作用という検査中の嫌なことを忘れてしまう効果があります。このため、実際は検査中の事をあまり覚えていない患者さまがほとんどです。
【今後の展望】
本研究の結果から、未だ決定的な治療法が確立していないATLのような超難治性の血液がんに対して、糖尿病治療薬を巧みに活用して、糖尿病とは直接の関係がないものの、進行の早い悪性細胞の増殖を遅らせるというユニークな治療法の樹立が期待できます。
[PDF] フォシーガ錠 5 mg フォシーガ錠 10 mg に関する資料
このように、阻害薬は血糖降下作用のみならず、心臓、腎臓など様々な内臓にも良い働きを及ぼすことが知られており、まだ見ぬ良い効果はないかと今も研究が進んでいるとても興味深い薬なのです。
がん原性試験では、マウス、ラットともにがん原性はみられなかった。一方 ..
*肛門からS状結腸まで観察する内視鏡検査です。(全大腸内視鏡は肛門からさらに奥の盲腸まで観察します。)血便で来院された場合に前処置をせずに行います。血便の原因や緊急性の評価に役立ちます。
[PDF] ≪消化器内科≫消化器内視鏡 前に休薬を考慮すべき内服薬
前述の通り、下血をきっかけに受診し病気の発見に至るケースは少なくありません。早期発見により適切な治療に結びつけられるので、長く続く便秘や腹部に違和感を感じた際には角田記念まつだ内科・消化器内科へご相談ください。
ノボリンN注フレックスペン (生合成ヒトイソフェンインスリン水性懸濁注射液) ..
新規糖尿病薬として注目されているSGLT2阻害剤に対するよくある質問を集めてみました。
下記のタイトルをクリックするとジャンプします。
[XLS] 別表Ⅱ 診療報酬明細書の「摘要」欄への記載事項等一覧(薬価基準)
RSウイルスは感染すると4~5日の潜伏期間を経て発熱、鼻水、咳などの症状が数日続き、多くは軽症で治癒します。接触感染と飛沫感染で広まります。乳幼児がかかる病気として広く知られていますが、その場合は季節性の呼吸器感染症として知られているインフルエンザは例年700万人~1,000万人の患者が外来を受診していると推定されています。
そのうち60歳以上の高齢者の割合は2018~2019年シーズンで14.5%、2019~2020年シーズで9.1%でした。RSウイルス感染症の場合は60歳以上の患者は年間70万人と推定されています。このうち入院は6.3万人、死亡は4,500人です。インフルエンザと比べた場合の高齢者のRSウイルス感染症の特徴としては、死亡率は若干低いのですが、そのため、高齢者では日常生活を送るための動作能力が低下し、このように例年インフルエンザと同様に猛威をふるうRSウイルス感染症ですが、高齢者ではどうして認知度が低いのでしょうか?乳幼児ではRSウイルス感染症は迅速検査キットを用いて診断することができます。
しかし、高齢者の場合は小児と比べウイルスの排出量が少なく、迅速診断キットでは正確な診断ができません。よって、となっています。
治療に関してもインフルエンザのような抗ウイルス薬はなく、高齢者ではRSウイルスに対する診断・治療法がないことは先述した通りです。
よって、2023年9月にRSウイルスに対するワクチン(アレックスビー:グラクソス・ミスクライン社)が承認されました。60歳以上が対象です。
特に基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患・気管支喘息といった呼吸器の病気、糖尿病、慢性心不全、進行した肝臓や腎臓の病気)のある高齢者への有効性が期待されています。RSウイルスワクチンとインフルエンザワクチンの比較接種を希望される方はご相談ください。
うち、3年以上は、消化器癌のがん薬物療法を含む消化器病学の臨床研修を行って ..
上図は阻害薬を内服した人、そうでなかった人の心臓病の発生率を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、心臓病の発生率が内服後年、年・・・と経過するにつれてどんどん下がっていき差がついていることが伺えます。これまで糖尿病の薬でこれだけ心臓病の発生率を低下させた薬はありませんでしたので、とても大きなインパクトがありました。
シート記載など, (表)フォシーガ5mg、フォシーガ、5、(裏)forxiga5mg ..
<用語解説>
1. ワールブルグ効果
がん細胞では有酸素状態においてもミトコンドリアの酸化的リン酸化よりも解糖系を亢進させることによりATPを産生する現象。
1月は下記の研究会に参加いたしました。 ・1月12日 (金)フォシーガ錠(選択的SGLT2阻害剤)勉強会 ..
仙台市内における2025年春のスギ花粉の飛散開始は、例年並みの2月下旬と予想されています。
飛散量は例年(過去10年)と比べるとやや多い見込みです。花粉症の方は万全の対策を行ってください。花粉症に対しては下記のような対策が有効です。仙台市若林区六丁の目にある角田記念まつだクリニック内科・消化器内科では、花粉症に対しては、抗アレルギー薬(内服薬・点眼薬・点鼻薬)の処方を行っています。
これらの抗アレルギー薬は即効性に欠けるため、花粉飛散開始の1~2週間前からの服用が必要といわれています。
例年、花粉症の症状にお悩みの患者様は早めにご相談ください。
一度起きた障害は元に戻りません。そのため症状が出てから治療をしても時 ..
5. SGLT2阻害剤
近位腎尿細管におけるブドウ糖の再吸収を阻害し、尿にブドウ糖を排泄することで血糖値を下げる経口血糖降下薬(糖尿病治療薬)。
昨年大腸内視鏡検査を受けました。今年も受ける必要がありますか?
2023年9月にRSウイルスに対するワクチン(アレックスビー:グラクソス・ミスクライン社)が承認されました。60歳以上が対象です。
特に基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患・気管支喘息といった呼吸器の病気、糖尿病、慢性心不全、進行した肝臓や腎臓の病気)のある高齢者への有効性が期待されています。
2020年に発表された日本消化器内視鏡学会のガイドラインによれば、昨年大腸内視鏡検査を受け今年も受ける必要がある方は以下の方々です。 a
阻害薬は糖尿病治療のために作られた薬なのですが、近年の研究で心臓・腎臓を傷めてしまった患者さんに大きな利益をもたらされることが実証されており、最近では糖尿病がなくても心不全・慢性腎臓病を患っている患者さんに阻害薬を投与しましょう、という動きが加速しています。
(作成:日本糖尿病学会 監修:日本医師会)
アニサキスは、サバ、アジ、イワシ、イカ、サンマなどに寄生する20mm弱の白い糸状の寄生虫です。人の体内に侵入したとき、アニサキスは胃や腸の壁に食いつき、令和5年度、当院でアニサキス症と診断した患者さまは4人でした。冷蔵技術・流通システムの進歩により新鮮な魚介類を手軽に食べられるようになりました。そのためアニサキス症の患者さまは毎年のように受診されます。魚介類を食べたあとに胃痛、吐き気が現れた場合は、できるだけ早くご相談ください。アニサキスが、口から体内に入り、胃の壁に食いつき突き刺さると胃アニサキス症を発症します。アニサキスが寄生している魚介類を摂取アニサキスが胃を通過し腸に食いつき突き刺さった場合は腸アニサキス症を発症します。症状の出現は胃アニサキス症より遅く摂取10時間から数日後に下腹部痛や吐き気をきたします。稀ではありますが問診により胃アニサキ症が疑われる場合は、胃カメラ検査を行います。アニサキス虫体を認めた場合は内視鏡を使って除去することもできます。虫体除去により症状は軽快します。令和5年度、当院で診断した4人の胃アニサキス症の患者さまも、全て当院でしています。アニサキスはで死んでしまいます。アニサキスは魚介類の内臓に寄生し、捕獲されると筋肉に移動します。魚介類を調理するとき新鮮なうちに内臓を取り出しておくことでアニサキス症のリスクを下げることができます。アニサキスは20mm弱の白い糸状の虫体です。調理するときや食べる直前によく観察し、アニサキスの有無を確認することも大切です。・実施した数 例年よりも梅雨入りが遅く気温の高い日が続く見込みです。食品の管理には十分注意し、胃痛・吐き気など異変を感じた際には、できるだけ早く若林区六丁の目駅前の角田記念まつだクリニック内科・消化器内科までご相談ください。
日本糖尿病学会の糖尿病診断では
肥満を合併する、インスリン血糖値を下げるホルモンは潤沢に出ているが、それがうまく効いていない「インスリン抵抗性」が想定される患者さんでは優先順位第位、肥満のない、インスリンを自前で作る力がもともと体質的に弱い「インスリン分泌不全」が想定される患者さんでは優先順位は下位となっています。上述の通り、「インスリン分泌不全」タイプの患者さんでは合併症のリスクが高まるため、あまり優先して投与する薬ではないのですが、日回の内服で済む血糖降下作用の高い薬ですので、やせ型の「インスリン分泌不全」タイプの患者さんであっても、適切に他の薬と組み合わせて処方することがあります。