AGA治療薬 | AGA診療ガイドラインから推奨度別に治療薬を解説


AGA治療のために医師が参考にする診療ガイドラインです。名称は「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」。初めに、当ガイドラインの作成に携わっている作成委員会と作成の目的をご紹介します。 (※1)


[PDF] 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

2つ目は、ミノキシジル外用薬の代替療法として脱毛症におけるミノキシジル内服薬の有効性が認められる内服量はどれくらいなのかということについて検討された研究です6)

同様に、「Efficacy and Safety of Oral Minoxidil 5 mg Once Daily in the Treatment of Male Patients with Androgenetic Alopecia: An Open-Label and Global Photographic Assessment(男性型脱毛症の男性患者の治療における経口ミノキシジル 5 mg 1 日 1 回投与の有効性と安全性: オープンラベルおよびグローバルな写真評価)」においても、ミノキシジル内服で発毛を促進できると結論づけています。
実際のデータとして毛髪の数や直径が有意に増加しており、全ての患者が結果に満足したそうです。

ミノキシジル外用(男性型脱毛薬) *男性型脱毛症診療ガイドライン 推奨度A ..

1つ目は、脱毛症治療におけるミノキシジル内服薬の有効性と安全性をまとめた研究です5) 。2020年4月までに発表された論文をまとめて比較したもので、634名の患者を対象とした合計17件の研究について検討されました。

ミノキシジル外用薬は、AGAのガイドラインでも推奨されている治療で、ガイドラインでは男女別に以下の用量が推奨されています。

2番目に推奨度の高いランク「行うように勧める」と評価されている成分がアデノシンです。アデノシンも市販の育毛剤に配合されはじめています。

ミノキシジル内服薬がおすすめなのは、高い発毛効果が期待できるからです。
先ほどご紹介した「Androgenetic Alopecia Treatment in Asian Men(アジア人男性の男性型脱毛症の治療)」では、治療から6ヶ月後に96%、 12ヶ月後には80%の患者が治療結果に満足したという結果が出ています。
ミノキシジル内服のほかにもフィナステリドや注射を行ってはいますが、全ての患者において治療前と比較して著しい改善効果が見られており、患者自身も発毛を実感できているようです。

T-フラバノン配合の育毛剤を用いた臨床試験では、毛直径の増大や抜け毛の減少が確認されています。しかし、薄毛の改善率は70〜75%であることや、ほかの治療法に比べてエビデンスが少ないことから推奨度はC1とされています。

AGA治療における男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインとは

有用性を示すには臨床データが少ないですが、副作用のリスクが低いため推奨度はC1とされています。

論文では、ミノキシジル内服薬はAGA の男性患者に対し発毛促進を効果的に行えたと述べています。副作用は多毛症(93%)と足の浮腫(10%)のみで、重篤な心血管系の有害事象および異常な臨床検査所見は認められなかったそうです。また、足の浮腫は自然に解消したと記述されています。
最初の論文とは異なり、こちらの論文はミノキシジル内服薬のみの効果を調べたもので、経口ミノキシジルはAGA男性の発毛を改善すると結論づけています。重度の高血圧症の男性などは慎重になるべきだと述べられているものの、結果的に副作用は多毛症・浮腫しか見られなかったようです。こちらの論文も、ミノキシジル内服薬の安全性を示していると言えるでしょう。


AGA診療ガイドラインで推奨度Aの対策です。 参考:ミノキシジルの内服はD評価

発毛を促進するミノキシジルの成分が含まれた塗り薬になります。
薄毛や抜け毛が気になる部分に塗布することで、塗布した部分の血管を広げることでの血管拡張による血流増大が発毛効果の促進をもたらします。

女性の薄毛にはミノキシジル1%が推奨されています。
女性は男性と比べて頭皮が薄く、ミノキシジルの含有量が増えると頭皮への負担が増えてかゆみや皮膚炎などのトラブルが増えやすいといわれています。

一方で男性は、ミノキシジル5%以上が推奨されています。
濃度が濃くなると発毛促進効果は高まります。男性でもかゆみや皮膚炎などの頭皮トラブルを起こすことがありますので、頭皮の状態にあった塗り薬をおすすめします。

さらに言えば最も推奨されているミノキシジルも「外用(塗る)」が ..

アレルギーを抑えて血流を良くする効果があるとされる、有効成分アルカロイドを中心とした薬で脱毛症の治療に使われます。アルカロイドは生薬として使われてきた長い歴史を持った成分です。19世紀の頃にはコカインやモルヒネとして使われてきた経緯もあります。 注目されるのは放射能による白血球減少症、円形脱毛症、粃糠性脱毛症の治療に使われている点です。血管を拡張する効能があり、末梢循環障害を改善し毛根などへの栄養供給がスムーズになるから、薄毛の改善にも効果的と云われています。しかし、内服による脱毛範囲の縮小が報告されていますが、科学的評価には至らず、現段階で実証されていません。 ※粃糠性脱毛症:「フケ症」と「脱毛」が合併した脱毛症で、頭皮のかゆみと発疹を伴い、思春期以降の男子に出現し易いです。

このガイドライン上は、男性型脱毛症(AGA)にはミノキシジル外用およびフィナステリド内服は強く推奨されています

別名、雪状炭酸圧抵療法と云われ、ドライアイスを患部に一定時間当てたり、スプレー照射で人為的に炎症を起こさせて、発毛促進を図る治療法です。全頭型のような重症例には向きませんが、単発型、多発型の症例の併用には向いています。液体窒素または雪状炭酸を圧抵すると、以前より脱毛範囲が縮小したと云う弱い根拠が見出されています。

においてAランクで 最も推奨度が高い治療法です。 ガイドライン推奨度画像

次にご紹介するのは、「Efficacy and Safety of Oral Minoxidil 5 mg Once Daily in the Treatment of Male Patients with Androgenetic Alopecia: An Open-Label and Global Photographic Assessment(男性型脱毛症の男性患者の治療における経口ミノキシジル 5 mg 1 日 1 回投与の有効性と安全性: オープンラベルおよびグローバルな写真評価)」です。
こちらは30名の男性に対し、経口ミノキシジル 5 mg を 1 日 1 回24 週間投与した際の論文です。

当院のAGA(男性型脱毛症)治療は安全性と効果の両立を目指します

AGA治療は主に、日本皮膚科学会が作成・改訂をしている診療ガイドラインに沿って行われます。治療法や治療薬の効果、推奨度などが記載されており、一般にも公開中のため、誰でも閲覧が可能です。AGA治療への理解を深めるために、ガイドラインのどこをどのように見ればよいか解説します。

ここでは、日本皮膚科学会が定める診療ガイドラインに則り、AGAの主な治療方法について紹介します。 AGA治療の種類, 推奨度

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」についてお伝えしました。
ガイドラインは脱毛症の診療水準を向上させることを目的に作成されていて、さまざまな治療薬や治療法について評価しています。治療の指標として参考になりますが、内容に関しては今後も改良が重ねられると考えられます。

推奨度を分類しています。 そもそも「植毛とは」はこちらの記事をご参照ください ..

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の作成委員会には17名が参画しています。この17名は、全員が大学医学部の教授や専門クリニックの院長など、言わば皮膚科の分野におけるスペシャリストです。信頼性も高く、全国の多くの病院やクリニックが、AGA治療において当ガイドラインを指針として治療をしています。 (※1)

しかし、その効果を最大限に引き出すためには、個々の薄毛の進行度や治療目標に応じた選択が重要です。 ..

カルプロニウム塩化物外用は、円形脱毛症やひこう性脱毛症、白斑などの治療に用いられるお薬です。

推奨文:男性型脱毛症にはデュタステリド内服を行うよう強く勧める.一方,女性型脱毛症には行うべきではない. ミノキシジル外用. 推奨度:A

AGAの治療ガイドラインでは、ミノキシジルの外用は行うことを強く推奨されている治療ですが、ミノキシジルの内服は行わないよう勧められている治療なのでお気をつけください。

今回はミノキシジルの外用が推奨度Aとなっている根拠などをガイドラインから紐解いていきます。 内容

アトピー性皮膚炎の治療法として用いられます。CyAを内服すると脱毛範囲が縮小したという弱い根拠が見出されていますが、休止後は脱毛が再発したり、高血圧や腎機能障害などが高確率で発症しているため、現時点では推奨されていません。

今回はミノキシジルの内服が推奨度Dとなっている根拠などをガイドラインから紐解いていきます。 内容

ミノキシジル外用薬は、AGAのガイドラインでも推奨度はA(行うよう強く勧める)です。推奨度が高い理由には、いくつかの研究でAGAに対するミノキシジル外用薬の効果があったことがあげられます。ガイドラインで挙げられた研究結果をご紹介。

AGAオンライン診療 | Oops HAIR(ウープス ヘア)

アデノシンは市販の育毛剤にも配合されることから、ミノキシジル配合の発毛剤との併用でより高い効果を期待する方がいます。しかし、アデノシンとミノキシジルの併用は推奨できません。

フィナステリドかデュタステリドでヘアサイクルを整え、 AGAを進行抑制/改善させます

診療ガイドラインの目的は、科学的根拠に基づく情報を選出し、医師・患者にとって標準となる治療法の提示とAGAの診療水準を向上させることです。最初は2010年、日本皮膚科学会と毛髪科学研究会が共同で「日本皮膚科学会男性型脱毛症診療ガイドライン2010」を作成しました。その後、2017年に改定された現在の第2版が公開されています。今後も、医療技術の進化などを受けて改訂されていく予定です。 (※1)