『コブラ会』で流れる80年代音楽の選曲とクイーンが使われた意味
(CNN) 「カラテ・キッド(邦題: ベスト・キッド)」の仕事で良く知られているロブ・ギャリソンは死亡した。代理人がCNNに確認した。
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今回は「コブラ会 Cobra Kai」シーズン2のあらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
完結編 俺たちの同騒会』(2012)の成功ゆえだろう。下ネタだらけの人気ティーンコメディ・シリーズの9年ぶりの続編として製作された同作は、オリジナル版のクリエイターが関与していなかったため、公開前はファンから仕上がりを危惧されていた。しかしハーウィッツ&シュロスバーグはオリジナル・キャストを全員再登場させ、それぞれに見せ場を用意することで文句のつけようがない快作を作りあげたのだ。こうした離れ業が可能だったのも、彼らのオリジナル版へのリスペクトと愛が尋常ではなかったからだが、そんな彼らの才能が『コブラ会』ではネクスト・レベルに達している。そもそも本来の主人公ダニエルではなく、薄っぺらい敵役にすぎなかったジョニーの方をメインに据えようと考える人間が一体どこにいるだろうか?こうした“ジョニー推し”のアイデアは、音楽そのものをギャグとして機能させる効果をも生み出した。過去の栄光にすがるジョニーは、いまだに青春時代を過ごした70年代末から80年代にかけてのヒット曲を愛聴し続けている設定。そんな彼のライフスタイルや心情を反映して、劇中では時代錯誤なアリーナロックがやたらと流れるのだ。ヒップホップ的なループを基調としたポップスが幅をきかす現在の感覚からすると、ディストーションギターやシンセサイザーがイントロや間奏で唸りを上げ、サビメロではリードヴォーカルが感情表現を爆発させるアリーナロックは野暮ったいことこの上ない。でも今のヒット曲にはない、聴き手のハートを鷲掴みにするようなパワフルさがあることも確かだ。『コブラ会』の視聴者は、ジョニーの時代錯誤な言動と背後に流れるアリーナロックによって、恥ずかしさと感動の間を激しく揺さぶられ続けるのだ。こうした選曲が意図的であることは、現在も普通にカッコいいロックバンドと認識されているボン・ジョヴィやガンズ・アンド・ローゼズの楽曲がスルーされていることに明らか。ハーウィッツ&シュロスバーグはあの時代だからこそ光り輝いていたバンドにスポットを当てている。たとえばシーズン1第1話でジョニーが車のエンジンをかけるのと同時に流れるのは、ヘアメタル(グラムロック的な髪型やメイクで注目を浴びたヘヴィメタルバンド)の旗手ポイズンのヒット曲「Nothin’ But a Good Time」(1988年最高6位)。夜のドライブでジョニーが過去に想いを巡らせるシーンに使われているのは、今をときめくスーパー・プロデューサー、マーク・ロンソンの義父ミック・ジョーンズが率いたフォリナー「Head Games」(1979年最高14位)といった具合だ。そんなジョニーのアリーナロック愛は、コブラ会の弟子たちに伝染していく。まずジョニーに心酔するミゲルが、LAメタルの代表的バンド、ラットにハマって「Round and Round」(1984年最高12位)を着うたに設定。そしてコブラ会の合同練習シーンでは『レディ・プレイヤー1』(2018)で使用されたことも記憶に新しいトゥイステッド・シスター「We’re Not Gonna Take It」(1984年最高21位)が高らかに鳴り響くのだ。一方、ダニエルは自動車販売店のオーナーとして成功しているせいか、序盤ではジョニーのような音楽趣味は描かれない。それでもひょんなことからジョニーと同乗した車でカーステからREOスピードワゴン「Take It On the Run」(1981年最高5位)が流れると大興奮。ジョニーに「お前もREOスピードワゴンが好きか?」と訊かれて「嫌いな奴なんかいるのか?」と即答する。ダニエルも心の奥底では十代の炎が燃えていたのだ。事実、『コブラ会』のシーズン1は、ダニエルがミヤギ道空手の再興を決意するシーンで終わる。コブラ会とミヤギ道の対立が激化するシーズン2では。ロビーとサマンサが接近する第8話で『ベスト・キッド2』の主題歌だった元シカゴのピーター・セテラによる壮大なラブ・バラード「Glory Of Love」(1985年・1位)が大フィーチャーされるなど、選曲による演出は一層大胆になっている。 そんな中、ひときわ心に残る楽曲は、第6話で使用されるクイーン「The Show Must Go On」だ。この回でジョニーは、オリジナル版『ベスト・キッド』に登場するコブラ会のOBたち(演じているのもオリジナル版の面々)と再会する。目的は、仲間のひとりで重い病に侵されているトミーを励ますこと。そう、ダニエルとジョニーが対決するオリジナル版クライマックスで「遺体袋を用意してやれ!」とヤジを飛ばしていたアイツである。" alt="">トミーの提案でコブラ会の面々は久々にバイク・ツーリングの旅をする。その旅は、単なる暴走族まがいだったオリジナル版とは異なる青春の想い出をかみしめるようなものだ。そして焚き火の前でジョニーに感謝の言葉を捧げたトミーは翌朝、安らかに息を引きとり、かつて用意しろと提案していた遺体袋に入れられる。これは単なるブラックなギャグ演出ではない。劇中のトミーはかなりやつれた顔をしているのだが、実際にトミー役のロブ・ギャリソンは重い病に侵されており、2019年9月に59歳の若さで亡くなっている。つまりこの回のストーリーはロブの病を前提に作られたものなのだ。「The Show Must Go On」が使われた理由がこれでわかったはず。フレディ・マーキュリー生前最後のアルバムとなった『Innuendo』のラストを飾るこの曲の歌詞は「俺はもうじき曲がり角を曲がる」「あの日の物語は永遠に語られるのさ」と明らかにフレディ の死を前提にしたもの。ギタリストのブライアン・メイは愛とリスペクトを込めて敢えてこの歌詞のアイデアをフレディ にぶつけ、それにフレディは最後の力を振り絞った絶唱で応えたという。この回のギャリソンも長い間俳優の仕事をしていなかったとは信じがたい迫真の演技を披露している。まさか『ベスト・キッド』のトミーに泣かされる日が来るとは。そんなコブラ会は、2021年1月にシーズン3の配信が決定。オリジナル版のヒロイン、アリ役としてエリザベス・シューの再登場が噂されている。いまだに流れていないオリジナル版の主題歌だったサバイバー「The Moment of Truth」がいつどんなタイミングで流れるのか。それも楽しみにしながら待ちたいものだ。Written by 長谷川 町蔵Netflixオリジナルシリーズ『コブラ会』シーズン1~2独占配信中
日本では1985年2月16日に公開。続編も作られ、2018年にはこの作品の34年後を描いた『コブラ会』が配信された。
■コブラ会 キャスト 20枚目 :
ロブ・ギャリソントミー
■コブラ会 キャスト 21枚目 :
エリザベス・シューアリ
■コブラ会 キャスト 22枚目 :
アシュトン・リー
■コブラ会 キャスト 23枚目 :
バレット・カーナハンジョン・クリース先生
■コブラ会 キャスト 24枚目 :
Khalil Everageクリス
■コブラ会 キャスト 25枚目 :
ユウジ・オクモトチョーズン
■コブラ会 キャスト 26枚目 :
エドワード・アズナー...シッド・ウェインバー...
中古のパソコンを買い、初めての操作に四苦八苦するジョニー。動画の広告でダニエルが無料の道場を開いたことを知ったジョニーは、対策を考える。
ダニエルの道場に広告を見た入門希望者がやってくるが、ペンキ塗りを命じると「雑用をさせるためのインチキだ」と思われ、〈コブラ会〉へ行ってしまう。
ロビーについてミゲルに問い詰められたジョニーは、息子だと認める。そしてミゲルにロビーが生まれた日のことを語る。父親になる覚悟が持てず、生まれた子供に会いにいく勇気もなかったというジョニー。その反省を空手の指導に生かし、「たとえ何が起きようとお前の味方だ」とミゲルに約束する。
ダニエルは道場の宣伝のため、バレー祭のステージで空手の実演をする。そこへ〈コブラ会〉のメンバーが現れ、隣のステージで派手なパフォーマンスをして注目を集める。
コブラ会 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト人生を変えた因縁の ..
部屋に集まった出演者たちは、それぞれが手にポップコーンやジュースを持っており、ホームパーティーさながらの様子。
NG集は、セリフを忘れてしまったシーンや、後ろに映っているキャストが思わず笑ってしまった場面、道場名を言い間違えたテイクなど、この作品ならではのNGシーンも収録されています。
次々と流れるミステイクに、キャスト陣は思わず画面を指さしたり、突っ込みを入れたりしながら大盛り上がり。和気あいあいとしている様子が、仲の良さを感じさせます。
なかでも一際盛り上がったのは、ホークが取った旗をディミトリが蹴って落とすシーン。
本来であれば、落ちた旗をふたりで取りあう流れですが、蹴った旗がひらひらと舞ってホークの手元に戻ってしまいました。
これには、キャスト陣も膝を叩いて大笑い。本来はピリつくシーンだっただけに、その落差が面白いです。
紹介されたNGシーンが本当はどういうシーンだったのかを確認しながら、本編を見てみるのも面白いかもしれません。
ぜひ、Netflixで「コブラ会」をお楽しみください♪
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ジョニーはクリーズを正式に〈コブラ会〉の“先生”として受け入れる。ロビーを探してダニエルの会社へ乗り込んだジョニーは、従業員のアヌーシュからロビーがダニエルの家に引っ越したことを聞かされショックを受ける。
ジョニーは泥酔して帰宅し、カルメンに介抱される。ダニエルとの因縁を打ち明けたジョニーに、「憎しみを乗り越えて、大きな男になって」と諭すカルメン。
ミゲルはサマンサを諦めきれず、動画を作って気持ちを伝えようとするが、トリーに「必死すぎる」とダメ出しされる。気分を変えるためにトリーと遊び、盛り上がった2人はキスをする。
ダニエルはディミトリに稽古をつけようとするが、愚痴ばかりでやる気のないディミトリに手を焼く。ホークはネットで〈コブラ会〉を批判しているディミトリのレビューを見つけ、削除しろとディミトリを脅す。一緒にいたサマンサとロビーが助けに入り、〈ミヤギ道〉対〈コブラ会〉の乱闘に発展する。稽古の成果を発揮し、サマンサとロビーは〈コブラ会〉を倒す。
ホークは親友のディミトリを殴ったことで、恋人のムーンに別れを告げられる。腹立ちが収まらないホークは、〈コブラ会〉の仲間とミヤギ道道場に忍び込んで道場を荒らす。
翌朝、道場の惨状を目の当たりにしたダニエルは怒りに囚われ、〈コブラ会〉に乗り込んで一方的にジョニーを非難する。身に覚えのないことで罵倒されたジョニーは思わず手が出そうになるが、カルメンの言葉を思い出して自重する。ダニエルの言葉でジョニーを信用できなくなったクリスたちは、〈コブラ会〉を辞める。
シーズン1でホークと付き合い始めた。 トミー(ロブ・ギャリソン).
ジョニーはミヤギ道道場を破壊した犯人をあぶり出そうと、激しいトレーニングを課す。ホークは真実を打ち明けようとするが、クリーズに何も言うなと止められる。
高校時代の仲間トミーが末期の病に伏していることを知ったジョニーは、道場をクリーズに託してサンバーナーディーノへ向かう。ホスピスには友人のボビーとジミーも駆けつけていた。3人はトミーを病院から連れ出し、バイクでロードトリップをする。
ジョニーは〈コブラ会〉を復活させたことを仲間に話すが、クリーズをよく思わない3人は「何か企んでる」と忠告する。バーで地元の男たちにケンカを売られた4人は、空手で男たちを叩きのめし勝利する。
ジョニーは高校時代の恋人アリが忘れられないことをトミーに打ち明ける。トミーは自分もアリが好きだったことを明かし、「お前には時間がある。やりたいことをやれ」と励ます。翌朝、ジョニーたちが目を覚ますと、トミーは息を引き取っていた。
ダニエルのもとに、〈コブラ会〉を辞めたクリスたちがやってくる。ロビーやディミトリは彼らを受け入れられず、険悪な雰囲気になる。ダニエルはかつて自分も〈コブラ会〉に入ったことがあると明かし、互いに理解し合い和解することを教える。
クリーズの指導に疑問を抱いたミゲルは、ジョニーの教えと違うと反論する。クリーズはジョニーにも迷いがあると教え、「2人で先生を正しい道に導こう」とミゲルを説き伏せる。
クリーズはミヤギ道道場へ行き、「コブラ会を攻撃してタダで済むと思うな」とダニエルを恫喝する。ダニエルは〈コブラ会〉と戦える力をつけさせようと暑中稽古や寒稽古を行い、部下のアヌーシュとの約束をすっぽかしてしまう。アヌーシュはライバル社のコールに引き抜かれ、怒ったアマンダは道場に入れ込みすぎて仕事をおろそかにしたダニエルを非難する。
クリーズはジョニーの反対を押し切ってコヨーテ・クリークでの特訓を行う。「情け無用」を実践するミゲルたちを目の当たりにし、不安を覚えるジョニー。ミゲルはダニエルの道場を荒らして勲章を盗んだ犯人がホークだと気付き、ホークから勲章を奪う。
ミゲルはロビーに勲章を返し、サムに謝罪を伝えて欲しいと言付けるが、サマンサと付き合い始めたロビーはミゲルが来たことを告げず、勲章を隠す。
ジョニーは指導方針についてクリーズと話し合うが、決裂する。「もう二度と顔を見たくない」と告げ、クリーズを追い出すジョニー。