それではフォシーガは、どのようにして効果を発揮するのでしょうか?


フォシーガは、尿中に糖を排泄するSGLT2阻害薬の一種です。近年ではダイエットにも効果が期待できるといわれ、注目されています。このコラムでは、フォシーガに期待できる効果や正しい飲み方をご紹介。知っておきたい副作用や併用、フォシーガの購入方法、ダイエットに使う際の注意点なども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。


飲む薬の数が減ることで、薬が飲みやすくなることが期待されています。

実際に糖尿病のない心不全患者さんに導入して低血糖になったことは経験したことがありません。

SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、

もし費用が気になる場合は、別の薬剤を検討してみるのもよいでしょう。

血糖値を下げる作用はブドウ糖の濃度に依存するため、単独の使用では低血糖となる可能性が少ない薬です。体重減少効果も期待できます。

このように、阻害薬は血糖降下作用のみならず、心臓、腎臓など様々な内臓にも良い働きを及ぼすことが知られており、まだ見ぬ良い効果はないかと今も研究が進んでいるとても興味深い薬なのです。

フォシーガ錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

ことで、上で説明した心臓を守る効果の立役者になっている可能性も指摘されています。

上図は阻害薬を内服した腎臓病患者さん、そうでなかった腎臓病患者さんの腎機能低下の度合を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、最初は少し腎機能の低下がみられるのですが、ヶ月以降逆転し、以降は阻害薬を内服している人の方が腎機能低下の度合がゆるやかになり、腎臓病の進展を食い止めることができていることがわかりました。

フォシーガ錠10mg(小野薬品工業株式会社)の基本情報・副作用

血糖値を下げる作用はブドウ糖の濃度に依存するため、単独の使用では低血糖となる可能性が少ない薬です。体重が増加しにくい薬です。

フォシーガは、有効成分「ダパグリフロジン」を配合している糖尿病治療薬で、SGLT2阻害薬に分類されています。


SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、

次の服用時間まで半日以上あるときに飲み忘れに気付いた場合は、できるだけ早く1回分を服用してください。次の服用時間まで半日未満の場合は、服用を1回飛ばして次の服用時間に1回分を服用してください。その際、絶対に2回分を一度に飲んではいけません。薬の服用量が多すぎると、副作用の発現リスクが高くなります。

薬価: 5mg1錠:169.9円/錠 10mg1錠:250.7円/錠

阻害薬は糖尿病治療のために作られた薬なのですが、近年の研究で心臓・腎臓を傷めてしまった患者さんに大きな利益をもたらされることが実証されており、最近では糖尿病がなくても心不全・慢性腎臓病を患っている患者さんに阻害薬を投与しましょう、という動きが加速しています。

フォシーガ錠10mg|一般的な治療薬【臨床研究情報ポータルサイト】

腎臓に存在するタンパク質「SGLT2」は、人体に必要な糖が尿に排出されないように働きます。フォシーガに含まれる有効成分は、SGLT2の働きを抑制して糖を尿中に出しやすくし、血糖値を下げる役割をもっているのが特徴です。

・ 組入れ時に糖尿病治療を受けていない(漢方薬を含む糖尿病治療薬

肥満を合併する、インスリン血糖値を下げるホルモンは潤沢に出ているが、それがうまく効いていない「インスリン抵抗性」が想定される患者さんでは優先順位第位、肥満のない、インスリンを自前で作る力がもともと体質的に弱い「インスリン分泌不全」が想定される患者さんでは優先順位は下位となっています。上述の通り、「インスリン分泌不全」タイプの患者さんでは合併症のリスクが高まるため、あまり優先して投与する薬ではないのですが、日回の内服で済む血糖降下作用の高い薬ですので、やせ型の「インスリン分泌不全」タイプの患者さんであっても、適切に他の薬と組み合わせて処方することがあります。

糖尿病治療薬について | きむら内科小児科クリニック | 名古屋市緑区

なおフォシーガは、2型・1型糖尿病や慢性心臓病、慢性腎臓病への効能、効果が認められている医薬品です。

〇慢性腎臓病 ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く。 フォシーガ製剤写真

また、重篤な副作用としては、低血糖、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症、脱水、ケトアシドーシスがあります。

フォシーガで本当に痩せる?効果・飲み方・メトホルミン併用の真実

今回は通院患者さんの背景疾患として増えてきました糖尿病のお薬の中で、特に心臓・腎臓の両者を守る効果も兼ね備えたSGLT2阻害薬についてのお話をしたいと思います。

新しい糖尿病治療薬(SGLT2阻害薬)が使用できるようになりました

SGLT2阻害薬は、日本では2014年に初めて発売され、糖尿病の新しい治療薬として注目されました。SGLT2阻害薬は、体内に不要な糖のみを排出し、体の維持に必要な糖は残してくれます。SGLT2阻害薬を単独で使用する場合、比較的低血糖状態に陥りにくい点が特徴です。

フォシーガ(SGLT2阻害薬)ってどんなお薬? 効果・効能、副作用

毎回出している「型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」を見ると、肥満・非肥満によって薬物選択の優先順位が少し異なることがわかります。

SGLT2阻害薬, フォシーガ、ジャディアンス、アブルウェイ, 脱水、尿路感染症や性器感染症(特に女性)

ただし、“initial dip”と呼ばれ、SGLT2阻害薬の内服開始間もない期間は腎臓の機能が一時的に低下することが知られており、それを理由に即座に中止してしまうのはもったいない為、処方医は長期的視野で継続・中止の可否を慎重に決定する必要があります。

どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1

余談ですが、阻害薬は余分な糖の排泄、尿量増加によるダイエット効果が期待できるため、一部の自由診療クリニックなどで若年女性などをターゲットに、糖尿病ではないがダイエットをしたい、という方に向けて自費で処方されているようです。しかし、これまで述べてきたような注意点に留意し、処方に精通した医師が慎重に投与すべき薬と考えますので、私はあまり好ましくないことだと考えています。

AZ SGLT2阻害薬フォシーガ、1型糖尿病の適応追加申請 | ニュース

フォシーガはインスリン製剤の代替薬ではありません。特に1型糖尿病の方の場合、体内でインスリンを産生できないため、インスリンを中断することはできません。インスリンの投与を中止すると、急激な高血糖やケトアシドーシスが生じるおそれがあるため、自己判断でインスリンの投与を中断しないでください。

[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)

フォシーガは、有効成分の配合量により5mgと10mgの2種類に分けられます。基本的に、2型・1型糖尿病の治療に使用する場合は5mgから服用を開始。効果が不十分のときは10mgへの増量が検討されます。

フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)

最後に、これは医療者側が留意することなのですが、前回・前々回のブログで取り上げた「インスリン分泌不全タイプ」、つまり、体質的・遺伝的に血糖値を下げる物質であるインスリンを自前で作る力が弱い人に阻害薬を投与すると、前述の「ケトアシドーシス」のリスクが高まるため、慎重に投与することが重要です。私はそのような患者さんでは、インスリンの注射、あるいは体内でインスリンを作るのをサポートする飲み薬を併用するようにしています。ちなみに、インスリンは自前でたくさん作れるがそれがうまく活かせていない「インスリン抵抗性」タイプではあまりこの心配はありません。

フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO

前々回のメトホルミンを扱ったブログで「歳以上のご高齢の患者さんはシックデイリスクが若い患者さんより高いため、メトホルミンは慎重投与、歳以上の方に新規で開始することは避けている」と記載しましたが、この阻害薬については、後述の通り心臓・腎臓といった高齢者で機能低下を起こしやすい内臓に非常に良い効果がもたらされることが実証されているため、ある程度お元気な高齢者では慎重に投与するケースもあります。