患者さまの症状と悩みに合わせた濃度のトレチノインを処方します。
高濃度のレチノイン酸を使い、角質内のメラニンを排出、にきびやしみの病変をはがす感じで軽快させてゆく。局所的に使用。二週間ほどでやや赤くなってきたら、塗る量を調整する。
最近ニキビの治療薬として、アダパレン(ディフェリンゲル)が保健収載されました。
アダパレン0.3%ゲルとトレチノイン0.05%クリームの、光老化に対する作用を比較した研究を見つけたので紹介します。
レチノイド(ビタミンA誘導体)の外用剤としては、美容皮膚科で処方するトレチノイン(レチノイン酸)が有名です。この薬は、残念ながら保険適用薬ではありませんが、トレチノインは、角質剥離、表皮ターンオーバー促進、皮脂分泌抑制、繊維芽細胞を活性化など、様々な効果を持つ有用な薬です。
アダパレン及びトレチノインによる正常ヒト表皮角化細胞のTGase|発現抑制
128名の患者を、アダパレンゲル0.3%を外用する群とトレチノインクリーム0.05%を外用する群に無作為に割り当て、光老化に対する効果を評価しています。結果の一部を引用しました。
・24週目の皮膚光老化の評価(ECPA)の結果は、ITT集団(p = 0.458)およびPP集団(p = 0.593)において、治療間の有効性に有意差を示さなかった。
・両治療群とも、光老化の程度が有意に減少した(p
・被験者117名において、合計622件の有害事象が報告された。アダパレン0.3%では302件(48.6%)、トレチノイン0.05%では320件(51.4%)であり、群間に有意差は認められなかった(割合のz検定;p=0.495)。
トレチノインゲル比較試験(海外)(ディフェリンゲル0.1%:2008年7月
アダパレン(ディフェリン)はにきびの治療薬として本邦で承認されていますが、実は光老化に対する効果もあることがわかっています。アダパレンはレチノイド様作用を有する外用薬ですが、レチノイドそのものであるトレチノインと効果はどれくらい差があるのでしょうか。
しみ治療は基本的には処方されたトレチノインクリームと美白剤であるハイドロキノンクリームを毎日患部に塗っていただくという形になります。トレチノインの作用でターンオーバーが速くなると、多少剥けてきたり、赤くなったりしますが、しみの種類や肌質によって個人差がありますので、特に1クール目はきめ細かいアドバイスが必要となります。
また治療期間中は保湿剤とオイルで皮膚を保護する必要が出る方もあります。
また「レチノールとトレチノインの違い」について、気になる人も多いです。 ..
(ちなみに化粧品に配合されるレチノールは、このトレチノインとは違う成分です。医師の診察なしで使用できるように効果をずっと低く抑えています)
アダパレンからトレチノインに切り替える時に参考になりそうです。日本で使えるアダパレンは0.1%の製剤のみですので、トレチノインに切り替える場合は0.05%より低い濃度から開始した方が良いかもしれません。
またディフェリンゲルよりもアダパレンゲルの方が、比較的安価で入手しやすい点が魅力です。 アダパレンゲルで期待できる3つの効果
小児黒色表皮腫の頸部色素沈着に対する、アダパレンゲル0.1%とトレチノインクリーム0.025%のランダム化比較試験です。8週間後の効果は2群間で統計学的有意差を認めなかったとのことです。
赤ニキビのある箇所だけに1日1~2回の使用。, 9.ディフェリン(アダパレン0.3%) 妊娠中・授乳中使用不可 トレチノイン ..
ディフェリンの有効成分であるアダパレンもトレチノインのビタミンA誘導体と似た構造を持ちます。
(トレチノインの第1世代に対し、アダパレンは第3世代の合成レチノイドと言われ、同じ濃度で較べたならば、アダパレンのほうが効果が早く、副作用が少ないとされています)
アダパレン(ディフェリン他)は、レチノイド様作用を示す外用薬である ..
また、ディフェリンゲル(アダパレン)を塗って、大きなニキビのところだけデュアックを塗る方法もあります。
【比較一覧表】ディフェリンゲルに似た市販薬; ニキビ治療薬の売れ筋ランキングも ..
この研究結果から、アダパレンゲル0.1%とトレチノインクリーム0.025%は色素沈着に対し同じくらいの治療効果を持つ可能性があるということがわかります。ただし基材によって吸収率が変わる可能性がある点には留意しておく必要があるでしょう。
ディフェリンゲルは2008年に日本国内での販売が始まった、国内では比較的新しい薬です。 主成分は「アダパレン ..
トレチノインが肥厚した角質を剥離して毛穴の詰まりを積極的に解消するのに対し、ディフェリンは顆粒細胞から角質細胞になることを抑制して、ニキビを予防します。
しかし、実際の臨床経験からディフェリンもトレチノイン同様に角質剥離(いわゆるピーリング作用)があると実感しています。
ディフェリンゲル(アダパレン); ビタミンA誘導体と似た作用を ..
過酸化ベンゾイル/アダパレン配合ゲルは、膿を伴う重症ケースに多く用いられます。
トレチノインとアバタレンのレチノイン酸受容体への結合親和性の値比較 ..
今回の記事では、アゼライン酸の真実をお伝えしていきます。アゼライン酸はニキビ・酒さ・美白・毛穴とあらゆる症状に効果を示す、万能選手…
ディフェリンゲルもトレチノイン酸軟膏も、トレチノイドと呼ばれるビタミンAの仲間です。 ..
ただし、ディフェリンの効きは、濃度調整のできるトレチノインやその他のピーリング剤と較べて弱く、十分な効果を発現するまでに時間がかかってしまうことも確かです。(ディフェリンゲルは日本では0.1%のみですが、海外では0.3%配合の薬も使用されており、より効果的な臨床実績を挙げています)
ディフェリンゲル(アダパレンゲル)の美容効果がヤバかった。レチノイドとトレチノインの違いとは? · Comments.
ですから、このクリームは強力な美白剤となります。市販の美白製品では、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキスなどを配合した化粧品や医薬部外品が多数ありますが、成分の作用がハイドロキノンに比べて非常に弱い(100分の1程度)ため、市販されている濃度では実際の効果は全く期待できません。強い薬はいいことばかりではありません。特にトレチノイン治療のように角質を取る治療をしているときには、ハイドロキノンはしみるためヒリヒリすることがあります。刺激が強い場合は、このハイドロキノンを一時中止するのではなく、トレチノインの方を一時お休みしますが、必ず医師の指導をお守り下さい。
過酸化ベンゾイルにアレルギーがありベピオ、デュアックが使えないため ディフェリンとトレチノインの2つでの比較でお願い致します。 ..
まとめ
・アダパレンゲル0.3%≒トレチノインクリーム0.05%
・アダパレンゲル0.1%≒トレチノインクリーム0.025%
という研究結果が存在する。
アダパレンは、トレチノインよりも効果は劣るものの、赤みやひりひり感、皮むけなどの副作用が穏やかだとされています。
クリニックフォアグループでは、オンライン診療でメディカルスキンケアの処方を受けることができます。医療用医薬品を用いて肌の治療を行うため、市販品やサプリメントよりも高い美肌効果が期待できます。
薬の効果の強さは、以下のような順番になります。 イソトレチノイン; エピデュオゲル; アダパレン・ディフェリンゲル; レチノール化粧品
前述の通り、美容皮膚科クリニックで使用されるピーリング剤は患者さんの症状に応じて濃度調整して処方されています。その点、0.1%ディフェリンだけでは、早く効果を出したいときやなかなか効果が出にくい患者さんには十分な対応ができず、片手落ちの印象はぬぐえません。
もし保険薬にも患者さんの症状に応じた選択肢があれば、治療の成果もさらに高めることができると思います。将来は0.3%ディフェリンゲルも保険薬として認可されて欲しいと思います。
米国ではトレチノイン、アダパレン、タザロテン、トリファロテンの4種類 ..
これは最後にディフェリンゲルを塗るのは薬剤を的確な部位に留めるためです。
保湿クリームなどをディフェリンの後にすると、クリームによってディフェリンが広げられてしまい、本来ならば不要な部位にまで薬が塗られてしまいます。逆に言えば、必要な部位に塗ったはずのディフェリンが違う部位に拡散してしまうのを防止しています。
今回は米国の治療ガイドラインについて、日本との比較も交えて解説しました。
最近、女性雑誌などで、毛穴や小じわの改善にもトレチノインが有効との記事が多くみられます。しみ治療に使っているトレチノインはしわ治療に用いられているより数倍濃い濃度で、新鮮なものです。しみ治療を行ったかたは副反応としてしわや毛穴も改善したとおっしゃいます。
しみがなくてしわのみの改善のためにトレチノインを使いたい方はそのようにお申し出下さい。適宜、使い方を指導致します。
良くならない場合は、レーザー治療・トレチノイン内服などの自費診療を行います。 ..
この度、CDトレチノインを導入しました。トレチノインはビタミンAの一種でしみ、しわ、にきびを改善する働きがあります。
皮膚のターンオーバーを促進させて、メラニンの排出を促します。(比較臨床写真)。 従来のアダパレン、レチノイドは赤みや痛みが高率に出ましたが、CDトレチノインはそういう炎症症状がかなり抑制されております。