「コブラ・ゴールド」は冷戦時代に共産圏の拡大を阻止するためにアメリカ ..


2月28日にはタイ東部ラヨーン県のウタパオ海軍航空基地で開会式があった。米インド太平洋軍のアキリーノ司令官は「コブラゴールドを通して、自由で開かれたインド太平洋を維持するために我々が共同して将来起こりうる挑戦に対処することを示すことができる」と述べた。


日米タイなどの多国間訓練「コブラゴールド」開幕 中印も限定参加

「コブラゴールド」演習は、第1回目が1982年に実施された歴史ある訓練だ。当初はタイとアメリカによる二国間演習だった。ベトナム戦争(1965~1975年)において、アメリカ軍は東南アジア特有の気候や環境での戦闘行動や生存自活、また現地人とのコミュニケーションにおおいに悩まされた。そこで、実地で学ぶべくタイと協力する道を選んだ。

日本が大々的に参加したのが、3月3日に行なわれたNEO訓練だ。NEOとは「Noncombatant Evacuation Operation、非戦闘員退避行動」の略で、海外で紛争や災害などに巻き込まれた自国民を安全に連れ帰るために行なわれる。2000年代以降の国際テロの増加や、地域紛争の多発によって各国とも、その重要性を認識し、訓練を重ねている。一連のコブラゴールド演習のなかで、この訓練では日本が主導的立場を担っている。

米国とタイ、日本などが参加するアジアで最大規模の多国間訓練「コブラゴールド」が、タイ国内で2月27日に始まった。3月10日まで実施される。

米国とタイの発表によると、コブラゴールドは1982年に始まり、今回が42回目。・サイバー空間での攻撃を想定した訓練では、が何らかの妨害を受けた場合の対処法や、妨害行為を抑止するための多国間の情報共有や調整の要領などを机上で演習する。米軍やタイ軍、自衛隊、民間機関が情報とガイダンスを提供する。

今年のコブラゴールド演習には、TJNOの実行部隊の役割を担う陸上自衛隊の「中央即応連隊」と、移動手段となる輸送機を運用する航空自衛隊の「航空支援集団」が参加し、タイ国内を「紛争が勃発した某国」と仮定し、日本とアメリカ、タイが部隊を派遣したというシナリオで訓練が実施された。

【ウタパオ共同】タイ軍と米軍が主催する東南アジア最大級の軍事演習「コブラゴールド ..

米国とタイ、日本などが参加するアジアで最大規模の多国間訓練「コブラゴールド」が、タイ国内で2月27日に始まった。3月10日まで実施される。やへの対処訓練を初めて実施するほか、国際緊急援助活動を想定したや災害救助訓練に取り組む。

各国の避難者が輸送機に乗り込んだところで、NEO/TJNO訓練は終了となった。なお、今年のコブラゴールドで自衛隊は3月8日に行なわれた実弾射撃訓練(CALFEX)の一部にも参加している。こうした積極的な姿勢の背景には、東南アジア諸国との協力関係を深めるためにも、今後ますます多くの訓練課目への参加を目指す、自衛隊側の熱意が感じられた。

(タイ東部)=井上航介】タイ国軍と米軍が主催する東南アジア最大級の多国籍軍事演習「コブラゴールド ..

【バンコク=佐藤友紀】米国とタイが共催する東南アジア最大級の多国間軍事演習「コブラ・ゴールド」の開会式が27日、タイ中部ラヨーン県で行われた。演習は3月11日までで、日本や韓国を含む計30か国から9590人が参加する。