クラリスロマイシン)、アミノベンジルペニシリン(つい最近の報道:屋外で野良猫に餌を与えていた60代女性で救急搬送3日後に死亡)


※比較的徐脈
通常、体温が1度上昇するごとに1分間の脈拍数は8~10増加しますが、38℃以上の発熱にもかかわらず 脈拍増加8以下の時に「比較的徐脈」と考えます。薬剤熱や中枢神経疾患のことが多く、感染症ではレジオネラ症、クミドフィラ症(クラミジア症)、チフス(渡航歴なくてもありうる)、ブルセラ症、髄膜炎菌感染などを考えます。逆に体温1度上昇ごとの脈拍数増加が20以上あれば細菌感染症を強く疑います。平常時の脈拍数を知っておく必要があります。2度以上の房室ブロックのある人やβ遮断薬・カルシウム拮抗薬(降圧薬・狭心症薬)を服用している人には当てはまりません。


Table: 咬傷に対する抗菌薬-MSDマニュアル プロフェッショナル版

○カプノサイトファーガ・カニモルサス 犬・猫 「昨日元気で今日ショック」の場合の病原体の1つ 抗菌薬→オーグメンチン

○カプノサイトファーガ・カニモルサス 犬・猫 「昨日元気で今日ショック」の場合の病原体の1つ 抗菌薬→オーグメンチン

喧嘩中に起きたヒト咬傷は,当局の介入を避けたり,保険の適用を確実にしたり ..

「胃薬を飲んでいるのに食欲がない・食べられない」と訴えられる方が少なからずおられます。その胃薬が実は胃酸分泌を強力に抑制するPPIプロトンポンプ阻害薬のことがあり、中止すると食欲が戻ることが多いです。
胃粘膜には3種類の細胞があります。①壁細胞 胃酸分泌(強酸→細菌死滅・蛋白質が変性し分解され易くなる) ②主細胞 ペプシノーゲン分泌(胃酸で活性型のペプシンに変化して蛋白質を分解する)③G細胞 ガストリン分泌(主細胞のペプシノーゲン分泌を促進、壁細胞の胃酸分泌を促進)
胃酸の分泌過剰や食道への逆流によって胃潰瘍・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎がおこることがあり、治療として胃酸分泌抑制薬が使用されます。
胃酸分泌のシグナルに、ヒスタミン、アセチルコリン、ガストリンがあります。これらの刺激を受けて壁細胞のプロトンポンプが働き、分泌管内に水素イオン(H+)が分泌されカリウムイオンK+が取り込まれます。そして他の経路で分泌されたクロールイオンCl-と結合して塩酸HClになります。胃酸とは塩酸のことです。
胃酸分泌を抑制する目的の薬剤には、H2ブロッカーとPPI(プロトンポンプ阻害薬)の2種類があります。
H2ブロッカーはヒスタミン刺激を阻害します。PPI(プロトンポンプ阻害薬)は壁細胞のプロトンポンプ輸送体の働きを阻害してヒスタミン以外の刺激による胃酸分泌も抑制します。そして、酸で活性化するプロドラッグ型のもの(血中濃度が最高レベルに達して効果が出るまで3~4日必要)と、酸による活性化を必要としないカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB:すぐに効果発現するのでオンデマンド療法に適している)に分けられます。前者の中の一つのラベプラゾールは酵素CYP2C19による代謝関与が少なく効果発現に遺伝的な差が出にくいですが、それ以外のものは、酵素CYP2C19に代謝速度の異なる3種類の遺伝子多型があるので、人により効果が異なります。(迅速代謝型:35%の人が相当しPPIの効果が出にくい、中間代謝型;50%の人、乏代謝型:15%の人 の3パターン) 後者のP-CAB(ボノプラザンフマル酸塩:強塩基性)は、主に酵素CYP3A4で代謝されるため効果の遺伝的な差は少ないです。
これらの薬剤による胃酸抑制で消化管潰瘍や逆流性食道炎は改善することが多いのですが、本来胃酸は必要があって存在しているのですから、それを抑え続けると望ましくない状況が出てきます。
胃酸抑制の結果、消化不良や下痢をおこしえます。ジギタリス、テトラサイクリン、キノロン、フェニトインなどの薬剤や鉄、マグネシウム、ビタミンB12などの栄養素の吸収を低下させます。
PPIについては下記のような副作用が報告されています。
小腸炎症の増強(胃酸の殺菌効果を抑制するので腸内細菌叢が変化する) カンピロバクター感染症発症リスク上昇、Clostridium difficile感染症(偽膜性腸炎)発症リスク上昇、膠原線維性大腸炎、劇症肝炎、肝障害、腹水を有する肝硬変患者での特発性細菌性腹膜炎のリスク上昇、市中肺炎発症リスク上昇、低Na血症、アナフィラキシー、血小板減少、溶血性貧血、横紋筋融解症、視力障害、血管浮腫、慢性腎不全発症リスク上昇、骨折リスク上昇、認知症発症リスク上昇、死亡リスク上昇(30日使用では差はないが1~2年長期使用ではH2ブロッカーと比較して死亡率50%上昇) P-CABは従来のPPI以上に胃酸を抑制するので、より注意が必要です。
胃酸抑制がどうしても必要な状況が続けば治療継続ですが、上記のことを知っておいて使用し、できれば減量や中止する方が安心・安全です。

○パスツレラ・マルトシーダ 猫に多い 犬もある 抗菌薬→オーグメンチン(臨床検討例:70代女性。入院2日前に下腿打撲部を犬が舐めた。1日前に発熱・打撲部色調変化・水疱。入院翌日死亡)

1 動物病院における伴侶動物のパスツレラ感染症 発生状況と治療成績

○パスツレラ・マルトシーダ 猫に多い 犬もある 抗菌薬→オーグメンチン(臨床検討例:70代女性。入院2日前に下腿打撲部を犬が舐めた。1日前に発熱・打撲部色調変化・水疱。入院翌日死亡)

この間、できれば抗生剤を内服します。どのような抗生剤を使用するかは、侵入したであろう菌の種類を考えて決めますが、咬傷の場合は嫌気性菌にも効果のあるラクタマーゼ阻害剤とペニシリン剤の合剤を使用することが多いです。免疫低下があると考えられる受傷者にはマクロライド系抗生剤を併用することもあります。

身や他の犬や猫による咬傷・掻傷歴があった. 後,1,500×g で 10 分間遠心し ..

この間、できれば抗生剤を内服します。どのような抗生剤を使用するかは、侵入したであろう菌の種類を考えて決めますが、咬傷の場合は嫌気性菌にも効果のあるラクタマーゼ阻害剤とペニシリン剤の合剤を使用することが多いです。免疫低下があると考えられる受傷者にはマクロライド系抗生剤を併用することもあります。

治療の原則は傷の中の浸出液を外へ出してしまうことです。洗浄し縫合して抗生物質で感染予防をしたくなりますが、適切な方法ではありません。傷口を閉じないようにし、且つ中の液体を外に出す(ドレナージと言います)ようにする必要があります。


連鎖球菌のカバーを考えると、ドキシサイクリンやミノサイクリンと併⽤するのであれ

なかなか治らない指先のごく小さな皮膚潰瘍の方がおられましたが、膠原病内科でクリオグロブリン血症性血管炎あるいは強皮症(膠原病の一種)の疑いと診断されました。
一般的な内臓疾患に比べ血管炎やまれな膠原病の診断名を思いつくのは難しいです。
2月14日に第3回倉敷リウマチフォーラムで倉敷中央病院の内分泌代謝・リウマチ内科の西村啓佑先生の「不明熱に潜むリウマチ・膠原病疾患」の講演会がありました。急速に肺病変が進行して致死的になる膠原病(抗MDA5抗体陽性の無筋症性皮膚筋炎)や失明などの重大な状態になってしまう血管炎(巨細胞性動脈炎)などの注意すべき疾患の解説を分かりやすくして頂きました。結核症などの感染症に伴う血管炎や筋炎もあるとのことで血管炎・膠原病を疑っても感染症による病変の除外が必要である事を強調されていました。
血管炎や膠原病は皮膚症状を含む多彩な症状や所見が見られますが、発熱や風邪様症状のみが続いていて典型的な症状が揃わない時期に疑うのは、経験がないとなかなか困難と思われます。逆に様々な症状・所見が多く有り過ぎて多種類の疾患を考えてしまうこともあります。最近では膠原病に特異的な自己抗体の検査ができるようになっていますが、それらが陽性になる疾患を知っていてその疾患を思い浮かべることが出来なければ役立ちません。
日々の診療の中で、原因のはっきりしない発熱や風邪様症状が続く方の診断がつかないまま本当の原因を見逃している可能性もあります。一般内科では血管炎の患者さんや頻度の少ない膠原病の患者さんに出会う事が稀なので、講演会や症例集などで多くの疑似体験を得たく思っています。

henselaeに感染したネコにひっかかれたり噛まれることによっておこります1)。 ..

今年は戌年ですね。「戌」の意味は植物などが枯れて休息をとる時期を表し、命を繋ぐ縁起の良い年を意味しているそうです。方角や時刻を意味する「戌」の読みがイヌなので、同じ読みの犬を宛てて「犬年」とすることも多いですね。さて、犬と言えば我が家では5歳の柴犬を飼っていて毎日癒されて暮らしています。しかし、柴犬に咬まれてしまう事例が、夏井 睦先生が主催されているサイトの「新しい創傷治療」の治療症例として度々登場しています。犬や猫に咬まれた時の傷の手当てについて夏井先生が工夫されている方法を以下に紹介します。

[PDF] アモキシシリン水和物 小児感染症に対する最大投与量の変更

今年は戌年ですね。「戌」の意味は植物などが枯れて休息をとる時期を表し、命を繋ぐ縁起の良い年を意味しているそうです。方角や時刻を意味する「戌」の読みがイヌなので、同じ読みの犬を宛てて「犬年」とすることも多いですね。さて、犬と言えば我が家では5歳の柴犬を飼っていて毎日癒されて暮らしています。しかし、柴犬に咬まれてしまう事例が、夏井 睦先生が主催されているサイトの「新しい創傷治療」の治療症例として度々登場しています。犬や猫に咬まれた時の傷の手当てについて夏井先生が工夫されている方法を以下に紹介します。

クラリスロマイシンとして 1 回 200mg(力価)及びランソプラ

4月末に保護猫カフェで噛まれました。絆創膏貼ってもらい洗い流す等処置無し。
夜に痛み増し脇も腫れたため皮膚科へ。
抗生剤一週間服用。一ヶ月後また痛みがぶり返し為、同じ皮膚科へ。10日かん抗生剤服用。
8月になりまた痛みぶり返す。違う皮膚科で2週間抗生剤処方されました。
一週間経ちましたがあまり良くなっていません。
このまま飲み続けるしかないですか?外科などへ行ったほうがいいでしょうか?

ゾールとして 1 回 30mg の 3 剤を同時に 1 日 2 回、7 日間経口

本邦でのCSDの年間発生数は少なくとも1万人以上と推定され、全年齢層に発生しますが小児の割合が多く、15歳以下の症例が45~50%を占めると報告されています1)。発生には季節性がみられ,夏から秋に多く,10月にピークがみられます。猫のB. henselae の保菌率が西日本に高く、東日本で低いことに関連し、本症の報告は西日本に多く、北海道や東北地方からの報告はまれです。明らかな猫のひっかき傷や咬傷があり定型的な症状があれば診断は容易でしょうが、免疫が完成していない小児や、免疫が低下した高齢者などに感染が成立すると、菌が血中に入り、全身にばらまかれ、心内膜症3)、脳症や視神経網膜炎4)、肝・脾肉芽腫をともなった全身性の猫ひっかき病5)、下痢と咳のみを訴えた例6)、血小板減少症等の多彩な症状を呈します。CSDにおいて、リンパ節腫脹を認めない非定型例となる要因や視神経網膜炎を発症する機序についてはまだ明らかにされていませんが、CSDは宿主と細菌側のバランスによってさまざまな臨床経過や臓器障害を伴うと考えらえており、視神経網膜炎を合併した症例の眼底では、網膜出血、視神経線維層の破綻、眼底全体の浮腫、蛍光色素による血管造影では血管漏出を認めるなどの所見があり、微生物の直接的侵襲よりは宿主の免疫応答により、眼底において特異的に血管炎が生じているのではないかと推測されています4)。典型的なCSDにおいても通常の抗生剤投与で改善がなく、ステロイドの併用で改善した例の報告もあります7)。この例ではsIL-2Rが高値を示し、T細胞の活性化が病態に影響を及ぼしたものと考察しています。小児では成人より非定型な症状を呈することが多く、小児の不明熱に関する疫学研究では全体の23%を感染性疾患が占め、そのなかではCSDが最多であり、不明熱の小児例では、局所のリンパ節腫脹を認めなくても網羅科的検索を行い、視力低下や視神経網膜炎の所見を認めた場合はCSDを疑い、積極的に鑑別していく必要があるとも言われています4)。また眼科領域からは視神経網膜炎を呈した感染症のうち、その2/3をCSDが占めるとの報告もあります4)
近年、バルトネラ抗原とした免疫蛍光抗体法(IFA)が開発され、本菌に対する血清抗体測定が可能になりました。IFAでは、IgG型抗体が64倍以上を陽性としますが、IgG型抗体は猫や犬と接触がある健常人でも少数ながら抗体陽性(64~256倍)がみられるので、単一血清で感染を証明するには512倍以上の抗体上昇を確認する必要があります。ペア血清では、2管( 4倍)以上の抗体価の変動(上昇または低下)を確認する必要があります。IFA法は特異度は優れていますが、感度は良くなく、多くの症例が見逃されていると思われます8)
CSDに対して抗菌薬を使用することにより、症状の軽減や病期の短縮が期待できます。クラリスロマイシン、アジスロマイシン、ミノマイシン、シプロフロキサシンなどが有効です。一方、難治例に対しては注射針による膿汁の吸引が有効です2)

クラリスロマイシン)、アミノベンジルペニシリン(つい最近の報道 ..

2日前の朝、猫に噛まれたため抗生剤をのみ、夕方緊急外来で消毒と抗生剤の飲み薬、解熱剤、抗生剤入りの傷薬をもらいました。その時はちょっと腫れているかな、ぐらいで熱も微熱があるかないかでした。専門の先生ではないようで熱が出たり腫れがひどいようならまた皮膚科などを受診した方がいいかもしれないとのことでした。翌日他の病院が開いてないなかったので近くの内科に行った所消毒のみでした。
3年ぐらい前にも猫に噛まれたことがあり、その時は熱が40度近く出て、患部の近くを切開して消毒液につけたガーゼを埋め込んだり、破傷風のワクチンを打ったり、数日点滴をしました。
特に膠原病の関係で免疫抑制剤を使っているのもあって、これからひどくなるんじゃないかとか、飲み薬だけで大丈夫なのかとか、腫れがよくなっていっているのか広がっていっているのかよくわからず不安です。
今後も猫と暮らすので、切開や点滴をする場合の判断の違いや、どういう場合に再度病院に行ったほうがいいか、飲み薬の抗生剤でどれぐらいの期間で腫れが引くものなのかなどを参考にさせていただきたいです。

[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠

4ヶ月前に友人宅の犬に噛まれ、創傷として整形外科で治療を行いました。
現在三箇所(に傷が残った状態です。しかし、何もしていない時にチクチクと傷が痛みます。
こういうときはどの診療科にいけば良いでしょうか。

5cmくらいの柔らかい部分を噛まれてしまいました。内出血したのかと思ったら少し出血しており、傷自体はそこまで大きくないです。

昨年9月末にカナダへ行った際、友人の飼っている犬に噛まれ、6針縫い、日本に帰ってから抜糸しました。噛んだ犬は狂犬病の注射やその他必要な注射を打っています。抜糸後は順調に治り、今は縫ったあとが少し目立ちますが、完全に塞がっており、見た目は問題ありません。ですが時々、縫った場所が痒くなったり、中が痛くなったりします。今は抜糸して10ヵ月が経ちました。10ヶ月も経っているのに痒くなるとか痛くなるというのは普通でしょうか?また、この時期に来て何かしら(例えば破傷風など)病気になったり、感染症になる可能性はありますか?

手元にクラリスロマイシン錠がありました。通常、カルベジロール ..

症状が軽い場合は上記の飲み薬で治療できますが、蜂窩織炎の広がりが急速だったり高熱などの重篤症状が出ていたりする場合は、(オキサシリンやナフシリン、セファロスポリン系薬剤などの)抗生剤の静脈内注射・点滴が行われます(病院へのご紹介になります)。血管に直接投薬することで素早く効果を発揮することが期待されるためです。