イソトレチノイン治療を始めるには、まずクリニックを探し、予約を取りましょう。
あとは、ハイドロキノンが浸透しやすいように、メラニンを排泄するように皮むけする高濃度レチノールの製品が必要です。
イソトレチノインの効果を高めるため、保湿ケアを徹底しましょう。
(1)基礎化粧品などで保湿を行った後、気になる部位にご使用下さい。1日1回入浴後の使用から開始し、必要に応じて1日2回など使用回数を調整します。
(2)卜レチノインとハイドロキノンを併用する場合、ハイドロキノン塗布後乾いた後にトレチノインを塗布します。
(3)目の下、目尻にご使用の際は、目に入らないように十分に気を付けて下さい。万が一、目に入ってしまった場合は、流水で十分に洗い流して下さい。
(4)炎症(発赤)やかゆみが生じます。使用後2~7日前後で出現し1ヶ月くらいで引いていくことが多いです。赤みやヒリヒリ感が強い場合は、2~3日に1回の使用に変更し様子を見てください。目の周囲に使用する場合は、2~3日に1回の使用から開始し、様子を見ながら使用頻度を変更することをおすすめします。
(5)長期に使用すると、徐々に耐性がつき効果が薄れてくる場合があります。その場合は一旦休薬するとまた効果が回復します。
(6)トレチノインは化学的に不安定なため、通常は冷蔵保存します。(当院のトレチノインは常温で保存できますが、直射日光の当たらない環境で保存をお願いします。)
とくに注意するべきポイントを以下で解説するので、イソトレチノインを服用する際は、必ず理解しておきましょう。
トレチノインを使っているとだんだん皮むけが少なくなってくることがあります。
一方でイソトレチノインは皮脂腺を退縮させる作用があるため、再発を抑えることができ、かつ再発しても症状は軽度で済みます。ただし、再発率は文献によってかなりのばらつきがあるためあまり参考になりません(そもそも再発をどのように定義すべきかという問題があります。定義が変われば再発率も変わります)。再発率はイソトレチノインの投与量、投与期間、併用薬の有無、重症度、年齢、性別など様々な要素が関与するため一概には言えませんが、おおむね30%程度と考えておけば良いでしょう。Quéreuxらは再発率が高くなる患者背景として、年齢が若いこと、家族歴があること、胸や背中にもニキビがあることを挙げています(文献1)。これらに該当する場合には投与量を多くすることが望まれます。なお、最新のメタアナリシスによれば再発率を下げるにはイソトレチノインは低用量ではなく、通常量が推奨されています(文献2)。
トレチノインは非常に多様な薬理作用があります。
角質をはがして薄くする(ピーリング効果)。
表皮の細胞の分裂・増殖(ターンオーバー)を促進し、皮膚の再生を促す。(約2週間で表皮が入れ替わる。)
皮脂腺の活動を抑え、皮脂の分泌を抑える。
真皮でのコラーゲン産生を促進し、皮膚のハリ、小ジワ、たるみを改善。
表皮内でのヒアルロン酸などの粘液性物質の分泌を高め、皮膚をみずみずしくする。
トレチノインは連続使用により、徐々に効果が減弱する特徴を有する.
トレチノインは効果の高い外用薬ですが、様々な薬理作用を有するため、以下の点に注意して使用してください。
卜レチノイン外用の際、多くの人に生じる症状として、皮剥け(落屑)、紅斑やヒリヒリ感を伴う皮膚刺激があります。これらは通常、使用開始後2~3日で生じます。
トレチノイン治療中は、皮膚の角質層がはがれますので、皮膚のバリア機能や水分保持機能が弱くなっています。治療部位では水分が蒸発しやすくなり、皮膚が乾いて突っ張ったりします。そのため保湿力の高い化粧水などを使用してください。
皮剥けしにくい低刺激レチノールをお探しの方は、ぜひ検討してみてください。
『皮むけする刺激があっても、しっかりと美白を目指したい』という方には、ハイドロキノンの含まれているミラミンは欠かせません。
海外では中等度~重度のニキビに対するイソトレチノインは第一選択として位置づけられおり、世界のスタンダードなのです。すでにお気づきのように日本のニキビ治療は海外に比べて大きく遅れています。当院でイソトレチノインを希望される患者さんの重症度はそれほど高くはない印象です。むしろ中等度で再発率の低い治療を希望される方が多いようです。難治性ニキビはもちろん、治療満足度が低い場合にも有力な選択肢です。当院ではマニュアル通りに処方するのではなく、イソトレチノインの最適な内服量や使用法を提示します。また副作用を軽減させるための対策も説明します。
赤みや皮剥けをほんのりカバーしてくれるので、お化粧がのらない時にはお勧めです。
J Soc Cosmet Chem 42: 361, 1991
10) 百澤明, 吉村浩太郎, 波利井清紀: レチノイン酸によるシミ治療 -対象疾患別の治療法の違い-, 形成外科, in press.
11) Hori Y, Kawashima M, Oohara K, et al: Acquired, bilateral nevus of Ota-like macules, J Am Acad Dermatol, 10: 961-964, 1984.
12) 関口裕子: レーザー照射後の色素沈着とその消退について.日美会報, 20: 68-76, 1998.
吉祥寺・美夏クリニック【しみの治療 ブログ記事から トレチノイン
卜レチノインの作用により表皮細胞の分裂と分化が促進されてターンオーバー(代謝)が早くなります。そのため、今まで堆積していた角層の角質細胞が、新しい細胞に急激に押し上げられるため、落屑(らくせつ:皮剥け・力サカサ感)が起こります。落屑が生じているときはリキッドタイプのファンデーションだと皮膚の表面を擦るように塗りつけるため、より落屑がひどくなりがちです。このような場合は、ごく薄くワセリンを塗布した後、皮膚刺激の少ないパウダータイプのファンデーションを使用すると落屑が目立ちにくくなります。落屑は使用後1ヶ月くらいでおさまっていくことが多いです。
“効果的なシミの外用療法”-トレチノイン治療を中心に--参考文献
イソトレチノインの効果を実感するタイミングは人それぞれで異なります。
早い人だと1か月、遅い人でも4か月ほど服用を継続すると、効果を実感しやすくなります。
ただし治療を終了するタイミングには個人差があります。
目:蒸しタオルでの保湿、低刺激アイメイク; 鼻:ワセリン塗布、生理食塩水スプレー; 膣:専用保湿剤の定期的使用
イソトレチノインの内服を始めると、ほぼすべての人が唇の皮めくれを経験します。リップクリームやワセリンを塗ることでらくになりますが、内服中はずっと続くことが多いです。
この場合は、シールの代わりに高品質のワセリンを塗布して患部を保護する場合が多いです。 ..
②イソトレチノイン内服治療は再発率が低く、再発しても症状は軽度で済む
強い乾燥を感じる場合、保湿剤に加えてワセリンの使用も有効です。 治療初期のニキビの悪化:一時的な現象
イソトレチノインの服用量や治療期間が増えるにつれ、皮膚や粘膜に関わる副作用が目立つことがあります。など、一見些細に思える症状も、日常生活での不快感や不安につながる場合があります。こうした不安に共感しつつ、対処法を知ることで、治療への自信と希望を取り戻すことができるでしょう。また、があり、思いがけず日焼けしてしまうケースもあります。特に3月から10月くらいはです。なお、
その場合はワセリンやプロペトなどの保湿剤で保護してください。 Q.皮 ..
タイプⅤ 基底層のメラニン産生亢進は認めないが,真皮内メラノサイトーシスを認めるもの.
[例] 太田母斑
[治療法]太田母斑は軽度の基底層メラニン沈着と真皮中層から深層のメラノサイトーシスを認める.Qスイッチレーザーのみによる治療が広く行われているが,1回目のレーザー照射の後にやや炎症後色素沈着が生じやすく,2回目以降の照射に比べるとレーザーの効果が低いことが指摘されている[12].これは初回のレーザー光が基底層メラニンに吸収されるため真皮内のメラニンに到達しないのが原因と考えられる.そのため,まずトレチノイン治療により基底層のメラニン沈着を除去しておいてからレーザー照射を行うとよりレーザー光が深部に到達しやすくなりレーザー照射の効率が増すと考えられる. Fig.1 Fig.2 Fig.3a Fig.3b Fig4a Fig.4b Fig.5a Fig.5b Fig.5cd
保湿剤やワセリン、点眼液などで対応可能です。あらかじめドラッグストアで購入しておきましょう。 重症ニキビ治療薬 スピロノラクトン
トレチノインは色素沈着の強い範囲のみにごく少量ハイドロキノンは顔全体にごく少量使用する.
(ワセリン)は、皮膚に薄い保護膜を作って水分の蒸発を防ぎ、保湿 ..
さらに、イソトレチノインは全身の皮脂腺活動を抑制します。その結果、こうした知識を得ることで、なぜ特定の部位がより乾燥しやすいのか理解しやすくなり、不安を軽減する一助となるでしょう。
外出先で皮剥けしてしまった場合は、バームやリップクリームやワセリンでのカバーがおすすめです。
記事を読めば、イソトレチノイン治療の流れや注意点がわかり、ニキビ治療の第一歩を踏み出せます。
ワセリンに限らず、お肌を保湿することでゼオスキンヘルスの治療効果を ..
スピロノラクトンは降圧剤ですが、成人女性のニキビに高い有効性があることが知られています。米国FDAからニキビ治療薬として認可を受けていませんが、中等度以上のニキビに対して海外のガイドラインでも推奨されています。1日50~200mg内服するのが効果的であり、皮脂の分泌を抑える作用もあると報告されています(文献1)。しかし、イソトレチノインに比べて中止後の再発率が高いことからも、皮脂腺の退縮作用があるかどうか明確ではありません。
池ノ上皮膚科 東北沢 下北沢 自費診療 女性医師 シミ 薄毛 脱毛
レチノールを使用していると皮剥けすることがありますが、一時的なもので時間が経てば治まるためご安心ください。
ただし、皮を自分で無理に剥かないよう注意が必要です。
本記事では、レチノールで皮剥けする原因と対処法、皮剥け時のメイクなどについて解説しています。
レチノール使用中の皮剥けに悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
高品質なワセリン(プロペトやサンホワイト)をベースとした保湿剤です。
ゼオスキンのセラピューティック・プログラムでは、ビタミンAで皮膚をピーリングして、皮膚が薄くなり、シミとの距離が近づいたところでハイドロキノンを浸透させる、という治療を行います。
イソトレチノイン20mgを4ヶ月 → ボツボツと毛穴、ゴワゴワした肌質が改善
スピロノラクトンは長期安全性が高い薬ですが、生理不順などの副作用が用量依存性に起こる場合があり、長期継続するには低用量の方が無難です。近年、スピロノラクトン少量内服とベピオを併用することで良好な結果が得られたと報告されています(文献2)。別の見方をすれば、ベピオやデュアックゲルなどで効果不十分な場合でも、スピロノラクトンを少量追加することで良好な結果が得られる可能性があります。