レクサプロいつからやめる妊娠について | 医師に聞けるQ&Aサイト
これまで精神障害の既往があった妊婦であれば、心の不調に気付きやすいかもしれません。しかし、この妊娠をきっかけに妊娠うつ病などの精神障害を発病したという妊婦さんであれば、もしかしたら心の不調を「妊娠によるものだから、我慢すればいい」と思う場合もあるでしょう。
妊活女性にSSRIの影響は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ
レクサプロ錠®10mg(一般的名称:エスシタロプラムシュウ酸塩)は、デンマークのルンドベック社が開発したSSRIです。ルンドベック社はエスシタロプラムの開発に先立ち、ラセミ体であるシタロプラム(国内未承認)を開発し、1989年にデンマークで承認されました。その後シタロプラムの活性本体がS-エナンチオマーであることを見出し、光学分割したS-エナンチオマーがエスシタロプラムです。エスシタロプラムはセロトニントランスポータへの選択性が高く、セロトニン以外の神経伝達系への影響が少ないと考えられます。
レクサプロ錠20mgは、患者への利便性等を考慮して開発企画し、含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成24年2月29日 薬食審査発0229第10号)に基づき、溶出試験を実施し、2018年11月に承認取得しました。
レクサプロ | ウェルメッド ベスト バンコク クリニック 2025
このような質問項目の他に、アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5の「抑うつ状態」の基準をもとに診断をしていきます。また、発症する要因を探すために、危険因子とされている「精神科既往歴」「望ましい妊娠であったか」「パートナーからの協力があるか」「親との関係性」などを含めて、しっかりと問診していきます。
さて、妊娠中に用いた薬の胎児に及ぼす影響は、大きく三つに分けると次の 1.妊娠初期 2.胎児発育期 3.周産期(分娩前後約2週間の時期)になります。
妊娠初期における薬の使用で、一番の問題になるのは形態異常です。この期間に不注意に胎児の器官を作る際に影響を及ぼす薬を用いると、きわめてまれですが形態異常が起こることがあります。
薬が胎児に最も影響を与えやすいのは、妊娠4か月までで、特に2~3か月までに胎児の重要な各器官はつくられます。
受精してから子宮に着床する前後(排卵後2週間)の受精卵ないし胎芽は比較的抵抗力があり、外からの影響はあまり受けないと言われています。
ただ、この時期に何かの障害を受けた場合にはその障害が大きいと受精卵・胎芽は死んでしまい流産すると言われます。
なお、胎芽とは妊娠20日までの妊卵の状態をいいます。
受精後器官形成期の胎芽が薬の影響を受けた場合、その時期に応じて形態異常を起こす器官が異なり、最終月経から数えて14週間が特に問題になります。
神経系は2~4週間、心臓は3~6週間、四肢は4~7週間目に作られるので、この期間の薬の使用には注意が必要です。
特に受精してから7週までは比較的大きな形態異常が起こりやすく8~16週頃は器官の成長も続きますが、生理・機能の作用の成長段階にあるので、器官の機能障害や比較的小さな異常が起こり14週間を過ぎた後は、少なくとも形態異常についてはあまり心配することはないと言われています。
ただ、妊娠に気づくのは生理が止まってしばらくしてからであり、気づいたときはすでに3か月ということが多いため注意しなければなりません。
この期間に不注意に胎児の器官を作るのに影響のある薬を用いると、きわめてまれに形態異常が起こることがありますが、先天異常は何も薬を服用していなくても、小さな異常も含めてすべての出産に対して3~5%の頻度で発生するといわれています。先天異常の多くは原因不明で、環境などの外因要因が全先天異常の5~10%。薬によるものは1~2%に過ぎないと考えられていますが、この期間はたとえ副作用の少ない薬でも、安易な使用は避けるべきです。
しかし、お母さんの病状を考えてやむをえず薬を用いる場合には、できるだけ安全なものを、効果のある範囲の量を、短期間に限るようにします。受診時や薬剤服用時には、医師、薬剤師に相談し、自分の判断で中止しないようにしましょう。
次に、器官形成期を過ぎた胎児では、薬は母体から胎盤を通過して影響を及ぼします。
薬は胎児の肝臓や腎臓で代謝・排泄されない場合は、再び胎盤を通って母体に戻るため直接の障害作用は少ないと考えられていますが、現在のところすべてがわかっているわけではありません。
例えば抗生物質のテトラサイクリンが骨、歯に影響することがあるとか、カドミウム、水銀などは、母体へ胎盤を通って戻りにくいことから胎児に沈着しやすくなります。
胎盤は胎児を守るために、関所の役目をしていますが、胎児に必要な栄養を通すという仕事上、脳を守る血液-脳関門のように入ってくる物に対して、厳重なチェックはしにくくなっています。
従って、妊婦に用いられた多くの薬は胎盤を通過して胎児に届いてしまいます。よく通過するものには、抗生物質、睡眠剤、サルファ剤、性ホルモン剤、ビタミンAなどがあります。
周産期では、妊娠末期に用いた薬が胎児体内に届いている状態で出産した場合には、生まれた新生児の体内で薬が悪影響を及ぼす可能性があります。
新生児では代謝・排泄の機能が十分ではありませんから、薬の種類にもよりますが、少量でも問題になることがあります。
妊娠期間中でも安心して服用できる薬は、多くあります。
「妊娠している(可能性)がある」、「妊娠を希望している」ことを医師・薬剤師に告げ、安全な薬を選択してもらい、お母さんの健康を第一に考えていきましょう。
The efficasy of Escitalopram for patients with tinnitus
当院に通院されている妊娠・出産・授乳をご経験された方の協力により、治療経過についてご紹介させていただきます。この場を借りてご協力いただいた方に感謝の意を述べたいと思います。体験談をご紹介したのは、治療と向き合いながらも妊娠や出産、授乳などに不安を感じている女性が多いと感じており、これから妊娠を考えているの支えになればと思いアンケートをとらせていただきました。こちらにご紹介している体験談は、薬物療法の安全性について保証するものではありません。治療と妊娠は各々のケースで判断が異なるため、どう判断するかは主治医とご相談ください。
*体験談掲載にあたり、全ての方に同意書をいただいております。対象となる方は、妊娠前に6ヶ月以上診療していることを条件としております。また出産後は6ヶ月以上経過した段階で経過を評価しております。
【Aさん 30歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:デプロメール25mg5ヶ月
妊娠中の経過:2ヶ月目で相談の上で服薬中断、9ヶ月目にパニック発作で入院
出生児体重:2585g
Apgar score:10
授乳時薬剤:服薬中断、母乳栄養
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Bさん 29歳】
診断名:うつ病
妊娠時薬剤:ジェイゾロフト100mg4ヶ月
妊娠中の経過:2ヶ月目で相談の上で服薬中断、症状の変化なし
出生児体重:2996g
Apgar score:母子手帳に未記載
授乳時薬剤:出産後5ヶ月目に再発し服薬再開、人工乳に変更
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Cさん 27歳】
診断名:月経前不快気分障害
妊娠時薬剤:妊娠希望のため事前より中断
妊娠中の経過:8ヶ月目に切迫早産のために入院、ウテメリンで動悸が悪化
出生児体重:3106g
Apgar score:10
授乳時薬剤:服薬中断
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Dさん 34歳】
診断名:双極性障害
妊娠時薬剤:リーマス600mg、バルネチール300mg、アナフラニール30mg、ヒルナミン25mg、ベンザリン10mg10年
妊娠中の経過:2ヶ月目に相談、ジプレキサ5mg、レボトミン25mg、ヒルスカミン10mgに
変薬、症状の変化なし
出生児体重:3310g
Apgar score:7
授乳時薬剤:出産後も服薬継続、混合栄養
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Eさん 35歳】
診断名:うつ病
妊娠時薬剤:ジェイゾロフト100mg、デパス1.5mg18ヶ月
妊娠中の経過:妊娠判明時に相談の上でデパスのみ服用、6ヶ月目にジェイゾロフト50mg再開
出生児体重:2732g
Apgar score:8→9
授乳時薬剤:混合栄養、出産後1ヶ月でジェイゾロフト100mgまで増量
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Fさん 35歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:ジェイゾロフト100mg、メイラックス2mg18ヶ月
妊娠中の経過:1ヶ月目に相談の上でジェイゾロフト50mg、メイラックス1mgに減量。
気分が不安定となり4ヶ月目に切迫早産で入院、ウテメリンで動悸が悪化
出生児体重:2814g
Apgar score:8→9
授乳時薬剤:出産後5ヶ月目でジェイゾロフト100mgまで増量、混合栄養
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Gさん 32歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:パキシル5mg、メイラックス1mg2ヶ月
妊娠中の経過:2ヶ月目に相談の上で服薬中断、1回意識消失発作あり。
妊娠中毒症のため帝王切開
出生児体重:3400g
Apgar score:9
授乳時薬剤:服薬中断、母乳栄養
授乳中の経過:乳児は問題なし、母は夜間の不安、イライラ、不眠が出現
【Hさん 35歳】
診断名:パニック障害、強迫性障害
妊娠時薬剤:デプロメール50mg、メイラックス2mg4年半
妊娠中の経過:2ヶ月目に相談の上でデプロメール中止。
7ヶ月目に切迫早産にてウテメリン開始し、7・8・9ヶ月目にパニック発作
出生児体重:3182g
Apgar score:9
授乳時薬剤:出産後に服薬再開、人工栄養
授乳中の経過:乳児は問題なし、母は不眠、抑うつ気分が出現
【Iさん 28歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:セパゾン2mg、ソラナックス0.4mg頓用5年
妊娠中の経過:3ヶ月目に相談の上で服薬継続。パニック発作、抑うつ、イライラが持続
出生児体重:3408g
Apgar score:9
授乳時薬剤:1ヶ月のみ服薬中断し母乳栄養、2ヶ月目以降に人工栄養に切り替え服薬再開
授乳中の経過:乳児は問題なし、母は抑うつ状態が悪化
【Jさん 28歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:当帰芍薬散、桂枝茯苓丸を2年
妊娠中の経過:妊娠判明時に服薬中断、逆子のため3週早く帝王切開
出生児体重:2400g
Apgar score:母子手帳に未記載
授乳時薬剤:服薬中断、母乳栄養
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Kさん 28歳】
診断名:統合失調症
妊娠時薬剤:ジプレキサを5年
妊娠中の経過:2ヶ月目に相談の上で服薬中断、3ヶ月目に不眠のため服薬再開
出生児体重:3320g
Apgar score:母子手帳に未記載
授乳時薬剤:服薬継続、混合栄養(母乳中心)
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Lさん 28歳】
診断名:混合性不安障害
妊娠時薬剤:ジェイゾロフト50mg、デパス0.5mgを2年→中断
妊娠中の経過:母子ともに問題なし
出生児体重:2868g
Apgar score:8→9
授乳時薬剤:1ヶ月後より服薬再開、母乳栄養
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【Mさん 33歳】
診断名:混合性不安障害
妊娠時薬剤:メイラックス2mgを8年
妊娠中の経過:2ヶ月目に産科医と相談の上で服薬中断、6ヶ月目にお腹の張りでウテメリン使用
出生児体重:3210g
Apgar score:9
授乳時薬剤:不調時にデパス0.5mg服用しながら母乳栄養、搾乳や授乳後服薬で対応
授乳中の経過:乳児は問題なし、母は4ヶ月目に頭痛、のどの閉塞感が悪化
【Nさん 43歳】
診断名:うつ病
妊娠時薬剤:パキシル40mgを1年8ヶ月
妊娠中の経過:2ヶ月目に相談の上で減量し服薬中断、5ヶ月目に抑うつ状態悪化するが経過観察
出生児体重:3046g
Apgar score:母子手帳に未記載(仮死なし)
授乳時薬剤:服薬中断、6ヶ月目まで母乳栄養→混合栄養に変更
授乳中の経過:乳児は問題なし、母は8ヶ月目にうつ病再燃
【Oさん 29歳】
診断名:身体化障害
妊娠時薬剤:デパス2mg、フルボキサミン50mgを1年10ヶ月
妊娠中の経過:2ヶ月目相談の上でフルボキサミンのみ中断、デパス0.75mgのみ服用
出生児体重:3454g
Apgar score:8→9
授乳時薬剤:服薬中断、母乳栄養
授乳中の経過:乳児は問題なし、母は4ヶ月目に動悸や胸部絞約感、頭痛などが再燃し
デパス再開
【Pさん 32歳】
診断名:月経前不快気分障害
妊娠時薬剤:ソラナックス0.4~0.8mg、サイレース1mg
妊娠中の経過:2ヶ月目に相談の上でソラナックス0.4mgのみ服用、8ヶ月目にサイレース再開
2ヶ月目に切迫流産となり安静+張り止めを服用
出生児体重:2882g
Apgar score:母子手帳に未記載(仮死なし)
授乳時薬剤:出産前に相談の上で妊娠中と同じ薬剤を服用、母乳栄養
授乳中の経過:母親は不眠が継続、乳児はやや傾眠?成長発達の遅れなし
【Qさん 33歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:フルボキサミン25mgを3年半
妊娠中の経過:妊娠5週目で相談の上で服薬中断、妊娠経過中は問題なし
出生児体重:3720g
Apgar score:9
授乳時薬剤:服薬中断を継続、母乳栄養
授乳中の経過:母親は貧血、不安が再燃するも産後6ヶ月まで服薬には至らず。乳児は問題なし
【Rさん 35歳】
診断名:うつ病、パニック障害
妊娠時薬剤:リフレックス15mg、メイラックス1mg
妊娠中の経過:2ヶ月目相談の上で服薬中断、妊娠経過中は問題なし
出生児体重:3038g
Apgar score:8→9
授乳時薬剤:服薬中断を継続、母乳栄養
授乳中の経過:母親は精神症状悪化のためリフレックス30mg再開、乳児は問題なし
【Sさん 33歳】
診断名:強迫性障害
妊娠時薬剤:妊娠前に自己判断で服薬中断
妊娠中の経過:5ヶ月目に相談の上で服薬中断を継続したが、精神症状は悪化
出生児体重:2892g
Apgar score:母子手帳に未記載
授乳時薬剤:産後3ヶ月目から服薬再開、混合栄養
授乳中の経過:乳児は問題なし、母親は産後4ヶ月でジェイゾロフト100mgにて精神症状改善
【Tさん 31歳】
診断名:不安抑うつ障害
妊娠時薬剤:フルボキサミン75mg、セニラン4mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で妊娠1ヶ月目で減薬、2ヶ月目に中断。妊娠経過中は問題なし
出生児体重:3140g
Apgar score:母子手帳に未記載
授乳時薬剤:服薬中断を継続、母乳栄養
授乳中の経過:母親は精神症状は安定していたが10ヶ月目に悪化。乳児は問題なし
【Uさん 35歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:フルボキサミン50mg→中断
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で妊娠前に中断。妊娠経過中は問題なし
出生児体重:3700g
Apgar score:9
授乳時薬剤:服薬中断を継続、母乳栄養
授乳中の経過:母親は不安症状が徐々に悪化、18ヶ月目卒乳時に服薬再開。乳児は問題なし
【Vさん 32歳】
診断名:強迫性障害
妊娠時薬剤:セルトラリン100mg→中断
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で中断したが、精神症状悪化のためセルトラリン50mgを継続し妊娠。その後は妊娠経過中は問題なし。帝王切開
出生児体重:3252g
Apgar score:母子手帳に未記載、気胸のためNICU
授乳時薬剤:セルトラリン50mgを継続、人工栄養
授乳中の経過:母親は強迫症状悪化のため6ヶ月目に増薬。乳児は問題なし
【Wさん 37歳】
診断名:双極性障害
妊娠時薬剤:エビリファイ12mg→中断
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で中断したが、症状悪化のためエビリファイ6mg服用し妊娠後中断。経過中は気分変動が時折みられたが、ソラナックス0.4mgを頓用で対応
出生児体重:3160g
Apgar score:不明
授乳時薬剤:服薬中断を継続。当初母乳栄養であったが、母乳量のため混合栄養に
授乳中の経過:母親は焦燥感が悪化し服薬再開。乳児は問題なし
【Xさん 32歳】
診断名:統合失調症
妊娠時薬剤:エビリファイ12mg
妊娠中の経過:自己判断でエビリファイ12mgを継続し、切迫流産のため6ヶ月目に服薬中断し休職。その後の妊娠経過中は問題なし
出生児体重:2784g
Apgar score:不明
授乳時薬剤:早期にエビリファイ12mgを再開、人工栄養
授乳中の経過:母親は一時焦燥感が悪化。乳児は問題なし
【Yさん 33歳】
診断名:強迫性障害
妊娠時薬剤:レクサプロ20mg→中断
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で中断。妊娠経過中に症状悪化のためレクサプロ10mg再開し出産。出血や切迫流産のため自宅安静
出生児体重:3314g
Apgar score:母子手帳に未記載(仮死なし)
授乳時薬剤:服薬中断、母乳栄養
授乳中の経過:母親は6ヶ月目に強迫症状悪化し服薬再開。乳児は問題なし
【Zさん 28歳】
診断名:うつ病
妊娠時薬剤:レスリン50mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で減薬し、妊娠判明時に中断。ソラナックス0.4mgを頓用し対応。妊娠経過中は問題なし。逆子のため帝王切開
出生児体重:2528g
Apgar score:母子手帳に未記載(仮死なし)
授乳時薬剤:ソラナックス0.4mg頓用のみ継続、母乳栄養
授乳中の経過:母子共に問題なし
【αさん 34歳】
診断名:身体化障害
妊娠時薬剤:ロフラゼプ1mg→中断
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で服薬中断。ソラナックス0.2mgのみ頓用し妊娠経過中は問題なし
出生児体重:2530g
Apgar score:不明
授乳時薬剤:ソラナックス0.2mg頓用のみ継続、混合栄養
授乳中の経過:母親は2ヶ月目より身体症状が悪化しレクサプロ5mg開始。乳児は問題なし
【βさん 25歳】
診断名:気分変調症
妊娠時薬剤:サインバルタ30mg→中断、リフレックス15mgのみ継続
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で妊娠判明時にリフレックス中断、3ヶ月目に不眠のためブロチゾラム0.25mg開始、7ヶ月目切迫流産、8ヶ月目に精神症状悪化のためミルタザピン15mg開始
出生児体重:3016g
Apgar score:10
授乳時薬剤:産前のミルタザピン15mg継続し2ヶ月目にサインバルタ20mg加剤、母乳栄養
授乳中の経過:母親は精神症状が不安定持続のため治療方針見直し、乳児は問題なし
【γさん 29歳】
診断名:混合性不安障害
妊娠時薬剤:パロキセチン20mgから10mgに減量し継続
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で判明時に服薬中断、不安症状は持続、4ヶ月目よりパロキセチン10mg再開後も不安症状は持続、帝王切開
出生児体重:3758g
Apgar score:母子手帳に未記載(仮死なし)
授乳時薬剤:パロキセチン10mg継続し混合栄養であったが、6ヶ月目に症状増悪のためパロキセチン30mgに増量、同時期に人工栄養に切り替え
授乳中の経過:6ヶ月目に薬剤調整後は母親は精神症状改善、乳児は問題なし
【δさん 35歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:妊娠前に相談の上でパロキセチン30mgを1年以上かけて中断
妊娠中の経過:妊娠経過中は問題なし、分娩時に出血過多、自然分娩
出生児体重:3008g
Apgar score:不明
授乳時薬剤:服薬中断を継続、1ヶ月目より母乳栄養から人工栄養に切り替え
授乳中の経過:母親は1ヶ月目より不安症状が再燃し7ヶ月目より服薬再開、乳児は問題なし
【εさん 30歳】
診断名:パニック障害
妊娠時薬剤:セルトラリン50mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で判明時に服薬中断、不安発作を繰り返したが服薬中断継続、自然分娩
出生児体重:2768g
Apgar score:不明(仮死なし)
授乳時薬剤:1ヶ月目よりセルトラリン50mg再開、母乳栄養であったが産科医と相談の上で混合栄養に切り替え
授乳中の経過:母親は不安症状のため薬剤調整、乳児は問題なし
【ζさん 37歳】
診断名:統合失調症
妊娠時薬剤:アリピプラゾール9mg、セパゾン1mg、ブロチゾラム0.25mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で減薬せずに服薬継続、精神状態は安定していたが、胎児の心拍低下のため緊急帝王切開
出生児体重:2926g
Apgar score:1→8→10 羊水が肺にあったためNICUに1週間入院
授乳時薬剤:妊娠時薬剤を継続、母乳量が少なかったため人工栄養に切り替え
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【ηさん 33歳】
診断名:混合性不安抑うつ障害
妊娠時薬剤:ミルタザピン45mg、クエチアピン25mg、ブロマゼパム2mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で判明時にミルタザピンを30mgに減量、経過中に中止、不安症状に対しブロマゼパムを頓用、切迫早産で2ヶ月入院、自然分娩
出生児体重:2926g
Apgar score:8→9 新生児の呼吸が弱かったため酸素投与、保育器を1日使用
授乳時薬剤:産後は服薬と通院を中断、母乳栄養
授乳中の経過:母親は10ヶ月後に症状再燃し治療再開、乳児は問題なし
【θさん 32歳】
診断名:混合性不安抑うつ障害
妊娠時薬剤:ソラナックス0.4mg、ロラメット1mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上でロラメットのみ継続、精神状態は安定、不安症状に対してソラナックスを頓用、切迫早産にて帝王切開
出生児体重:2348g
Apgar score:未記載(仮死なし)
授乳時薬剤:妊娠時薬剤を継続、混合栄養
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【ιさん 28歳】
診断名:気分変調症
妊娠時薬剤:レクサプロ20mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上でレクサプロを10mgに減量、判明時に服薬中断、症状再燃のため7ヶ月目よりレクサプロ10mg再開し症状改善、切迫早産のため1ヶ月半入院、自然分娩
出生児体重:2950g
Apgar score:未記載(仮死なし)
授乳時薬剤:レクサプロ10mgを継続、混合栄養
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【κさん 37歳】
診断名:強迫性障害
妊娠時薬剤:セルトラリン100mg、アリピプラゾール3mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で減薬せずに服薬継続、精神症状は持続するものの精神状態は安定、自然分娩
出生児体重:2580g
Apgar score:未記載、呼吸障害と筋緊張異常のため転院し13日間入院、産科医から薬剤の関与を指摘された
授乳時薬剤:妊娠時薬剤を継続、人工栄養
授乳中の経過:母子ともに問題なし
【λさん 29歳】
診断名:双極性障害
妊娠時薬剤:デパケンR800mg
妊娠中の経過:予定外の妊娠であり、自己判断で2ヶ月目に服薬中断、焦燥が持続するものの服薬中断を継続、張り止めのリトドリンで動悸、息切れの副作用、切迫早産のため短期入院、自然分娩
出生児体重:3520g
Apgar score:8→9
授乳時薬剤:人工栄養、精神症状のため2ヶ月目からアリピプラゾール6mg開始
授乳中の経過:乳児は問題なし、母親は出産直後より抑うつ症状が増悪
【μさん 25歳】
診断名:気分変調症
妊娠時薬剤:なし
妊娠中の経過:不妊治療開始後に受診し、相談の上で妊娠初期の薬物療法は行わなかった、経過中の精神状態は安定、産後の変調に備え、予定日2ヶ月前よりセルトラリン25mg開始、切迫早産のため入院、自然分娩
出生児体重:2678g
Apgar score:5→9
授乳時薬剤:セルトラリン25mgを継続、母乳栄養
授乳中の経過:母親の授乳時不快感があるものの、母子ともに問題なし
【νさん 30歳】
診断名:全般性不安障害
妊娠時薬剤:セルトラリン50mg
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上で減薬せずに服薬継続、判明時に予定通り25mgに減薬し服薬継続、経過中の精神状態は安定、後期に切迫気味、自然分娩
出生児体重:3440g
Apgar score:未記載(仮死なし)
授乳時薬剤:セルトラリン25mgを継続、混合栄養
授乳中の経過:乳児は問題なし、母親は産後2週目で不安症状再燃したため自己判断で増薬、混合栄養から人工栄養に変更、精神症状は徐々に改善
【ξさん 37歳】
診断名:気分変調症
妊娠時薬剤:なし
妊娠中の経過:妊娠前に相談の上でエスシタロプラム10mgを減量、不妊治療開始時に中止、抑うつ・不安症状が再燃、産後の変調に備え予定日2ヶ月前より服薬再開、多胎のため早期入院
出生児体重:1人目2728g 2人目2208g
Apgar score:1人目7 2人目8
授乳時薬剤:エスシタロプラム10mgを継続、人工栄養
授乳中の経過:乳児は問題なし、母親は抑うつ症状増悪のため、4ヶ月目に増薬し精神症状は徐々に改
原因は月経前に分泌される黄体ホルモンと考えられ、ヤーズを中心とした治療、妊娠希望される方はスピロノラクトン(抗アルドステロン性利尿剤)の処方、精神症状の強い方はSSRI(レクサプロ他)の治療も行っています。
1. 向精神薬を含むほとんど全ての薬剤は母乳中へ分泌される。従って児は母
長年パニック障害持ちで、それでも子供が欲しいので妊活したいのですが、現在レクサプロ、頓服にリーゼを服用しています。
精神科の先生は、産婦人科で相談してくださいと言われました。
薬を辞めて発作が出てしまうと日常生活に支障が出るので
服用したまま、妊娠したいのですが、問題点はどんなことがありますか?
要約:に、ユタ、ニューヨーク、ペンシルバニア、コロラドので1〜2回の流産既往があり、不妊症ではない方(18〜40歳、平均BMI 26.4、白人95%、月経周期整)を対象に、妊娠を目指していただき、妊娠するまでの期間(=time to pregnancy)を前方視的に検討するの中で、SSRIを使用したとSSRIを使用しなかったを対象に、提出していただいたと妊娠成績の関連をに検討しました()。なお、検査したSSRIは、フルオキセチン(プロザック、本邦未承認)、セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)、シタロプラム(セレクサ、本邦未承認)です。全体として、しました。SSRI服用による全体としての出産率に有意差は認めませんでしたが、しました。また、SSRI服用によるでした。