ED治療薬シアリスの有効成分タダラフィルと早漏防止薬プリリジーの有効成分ダポキセチンが一緒に配合されています。
理由は、タダポックスに配合されているタダラフィルとダポキセチンはどちらも処方薬で市販できないためです。
ダポキセチンが効きすぎる場合はタダラフィル20mgとポゼット30mg錠を服用しましょう。 タダラフィルについて
ダポキセチンはSSRIと呼ばれる薬剤に分類されています。SSRIは抗うつ剤などメンタル系の症状に用いられることが多いですが、その中でも早漏治療薬としての適応があるのはダポキセチンだけです。ダポキセチンを服用すると精神に安定をもたらす神経伝達物質であるセロトニンの量が増加し、相対的に興奮や緊張の源となるアドレナリンの量が少なくなります。この効果が早漏の主要因であるセロトニン不足からくる過剰な興奮を解消し、射精までの時間を延長するという作用機序になっています。かつて早漏は「包茎だと亀頭が刺激に弱くなってしまう」といった説に代表される、陰茎の皮膚過敏による症状と考えられていました。しかし、現在では様々な研究や症例から包茎手術による早漏の改善効果は疑問視されており、セロトニン不足を解消するための服薬治療が一般的となっています。
注意点として、ダポキセチンはメンタル的なアプローチから早漏を改善してくれますが、早漏の全てがメンタル要因とは限りません。サブ的な要因として挙げられるのが勃起時の硬さ不足で、EDなどの要因で勃起時に充分な硬さが確保できなくなると感度が上がってしまい、同じような刺激を受けたとしても射精までの時間が短くなってしまいます。EDと早漏を併発する方が多いのはこのためです。ダポキセチンは残念ながら硬さを出す機能はありませんので、こういったケースではED治療薬の出番となります。基本的にどのED治療薬とも併用は可能ですが、効果が出るまでの時間が概ね同程度である点と、単純に最も効果が高く硬さが出やすい点から、バイアグラとの併用が特にお勧めです。余談ですが、海外では両成分を1つにまとめてしまった錠剤なども存在します。
タダポックスとは、ED治療薬であるシアリス(タダラフィル)と早漏治療薬であるプリリジー(ダポキセチン)が1錠になった合剤です。