イソトレチノインは、どのような機序でニキビを治すのでしょうか?
イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシスを促すため 8、治療後もある程度は皮脂量の減少を認めます。しかし、収縮した皮脂腺のサイズはもとに戻るため、大部分の皮脂は戻ります。
ニキビが改善してからも、再発を防ぐために治療を継続する必要があります。
イソトレチノインは、細胞に働きかけて、皮脂腺細胞や表皮細胞を正常化する働きがあります 9。
ニキビとは病態が異なりすが、皮脂腺が発達しすぎて肥大する「脂腺増殖症」での治療効果も認められており、治療終了後も皮脂腺が正常化している割合が多いことも報告されています 10。
1クールの治療期間は約6ヶ月間ですが、8ヶ月間に延長することもあります。
イソトレチノインは、アクネ菌に対する細胞の免疫応答を正常化する「免疫調整作用」を有することが報告されています。
以下の方は「イソトレチノインによるニキビ治療」を受けることができない場合があります。医師にご相談ください。
効果とその後の肌質改善含め、 6~10ヶ月内服する方が多くなります。
イソトレチノインには様々な副作用やリスクがあります。当院では医師から副作用についてシートを用いて説明を行い、定期的な血液検査や尿検査を実施します。
イソトレチノインの副作用は多岐に渡りますが、代表的なものは皮膚の乾燥と、口、鼻、眼の粘膜の乾燥です。この副作用はほぼ100%の患者さんに起こります。乾燥によって皮膚炎、口角炎、口唇炎、鼻出血、ドライアイなどが起こる可能性があります。
イソトレチノインによるニキビ治療と、とによるスキンケアを行いました。
また、赤ら顔や鼻血もよく起こる副作用です 13。血液検査では、肝機能障害のほか、脂質異常などの様々な異常を認めることがあります。
女性にとっての重大な副作用は、胎児の催奇形性です23 24 26。内服中及び内服中止後6ヶ月間は必ず避妊を行っていただきます。アメリカのiPLEDGEプログラムに準拠した妊娠予防プログラムも重要です14 24 25。
そんなイソトレチノインの効果に関する悩みを当記事では解決します。
ニキビは医学用語で尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれる皮膚の疾患で、90%以上の男女が経験すると言われています。毛穴が詰まってニキビ菌が増殖することで炎症を起こします。皮脂の分泌が増加する思春期からでき始めますが、20代、30代、40代以降でも生じることがあります。顔以外にも、背部、前胸部、頭部など皮脂の分泌が多い部位に好発します。
結果を見て、イソトレチノインの服用を続けるかどうかの判断を行っています。
治療開始後1ヶ月間は、約30%の患者に一過性のニキビの増悪がみられますが、平均して2~3ヶ月間でニキビが改善していきます。
効果とその後の肌質改善含め、6~9ヶ月内服する方が多くなります。
時々できる1、2個程度のニキビであれば、生活習慣の見直しや、市販薬など個人のできる範囲で対応するのも良いと思いますが、繰り返すニキビや中等症以上のニキビの場合は医療機関を受診しましょう。
イソトレチノイン治療を始めるには、まずクリニックを探し、予約を取りましょう。
また、は、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、マスクや化粧品の刺激など、様々な事柄が挙げられますが、根本的には〝体質により、皮脂の分泌が多かったり、ニキビ菌が繁殖しやすかったり、過剰に炎症を来したりと、色々な状況が複合してニキビに繋がっていきます。
イソトレチノインは、1ヶ月後に皮脂が減ってきたことを実感できます。
医療機関でのニキビ治療の方法は、塗り薬や、抗生剤の内服など、いくつか選択肢があります。ニキビで医療機関を受診されたことのない方は、まずは保険治療をおすすめしています。
イソトレチノインの副作用として、主に以下のようなものがあげられます。
当院のニキビ治療は主に、保険治療などでは治すことのできない中等症以上のニキビに対し、イソトレチノイン治療とホルモン治療を行っています。これらは米皮膚科学会のガイドラインに沿った医学的エビデンスに基づく保険適応外の治療方法です。
イソトレチノインを、4~8ヶ月内服した後はニキビができにくくなります。
当院では、医師の診察で今の状態をしっかり説明させていただき、患者様と相談しながら治療を行います。また、治療の効果だけでなく副作用・注意点などの説明、副作用チェックのための定期検査をし、安全性を重視した治療を行っています。
イソトレチノインの効果を高めるため、保湿ケアを徹底しましょう。
イソトレチノインの作用は未知の部分が多くありますが、主に以下の3つが知られています。
下記のような対策により、イソトレチノインの効果を最大限に高めましょう。
イソトレチノインの適切な服用量と使用法を患者に指示せず、副作用も適切に管理していないクリニックがあります。そういった場合、有効率が低くなり、再発率も高くなります。適切な用量と治療期間を守ることが大切です。
酒さ・赤ら顔は、なんらかの原因により顔が赤くなっている状態のことをいいます。
前院を含めると16年以上、延べ1万5000人以上の患者にイソトレチノイン治療を行っています。肌のクリニックは、皮膚科で改善しない重症ニキビ患者さんを中心に、古くから多くの症例を経験しているニキビ治療専門の皮膚科ですので、安心してご相談ください。
イソトレチノインの副作用として、胎児に対する重篤な影響があります。
最近の研究では長期に内服を行うことで再発リスクを低下できる可能性が報告されており28、当院では中~高用量のイソトレチノインでニキビが改善した後に、イソトレチノインを低用量で維持する治療も行っています。
イソトレチノインは角化異常を改善し、正常化するはたらきがあります。
1クールの治療終了後、最低でも2ヶ月間(できれば4ヶ月間)の休薬期間を取ります。ニキビの再発がある場合は、休薬を取った後、再度受診していただき、2クール目の治療を行うか検討します。
イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。
イソトレチノイン(当院はアクネトレントを使用しています。)はビタミンA誘導体の内服薬です。
ニキビ発症の主要な原因である皮脂の過剰分泌や角化の異常を抑えることでニキビを改善し、新しいニキビができにくくなります。
イソトレチノインは治療効果が非常に高く、6ヶ月間〜8ヶ月間内服することでニキビを大きく改善します。また、ニキビ症状が落ち着いた後もニキビの再発抑制効果がある飲み薬です。
(*再発を抑制する場合は長めに内服する必要があります。)
イソトレチノインの内服治療は有効性が高く、90%以上の方に改善がみられます。
日本では保険適用外のお薬ですので自費診療となります。
また、ニキビほどではありませんが、皮脂抑制作用により酒さ(赤ら顔)に対する治療効果もあります。
イソトレチノインは免疫反応を正常化し、ニキビの炎症を鎮めます。
※当院でニキビの初期治療(塗り薬や抗生剤の処方)を行うこともできますが、保険適応外となります。料金等はホームページをご参照いただくか、当院までお問い合わせください。
ニキビ治療・ニキビ跡治療(自費)イソトレチノイン(イソトロイン、20mg/日)
イソトレチノインはニキビ治療薬の一種で、ビタミンA誘導体のレチノイド系の薬剤です。
イソトレチノイン製剤は製薬会社によって製品名が異なり、アキュテイン、ロアキュタン、ロアキュテイン、ソトレット、アクネトレントなどがあります。
ニキビに悩んでいる方やイソトレチノインが気になる方はお気軽にご相談ください。
他の治療で2ヶ月ほど治療しても改善がみられない中等症から重症のニキビや繰り返し毛穴の奥深くが腫れて治りにくいニキビがある場合にイソトレチノインでの治療を検討します。
治療を受けるか迷っている人は、当記事を参考にしていただければ幸いです。
・中等症から重症ニキビがある
・ニキビ治療を2ヶ月以上行っているがどんどん悪化している
・ニキビ痕を残さないよう早めに治療したい
・思春期からくり返し症状が続いている
・フェイスライン、あごの大人ニキビが治らない
・保険治療のお薬にアレルギーがあり使えない
・硬いしこりのあるニキビができやすい
・酒さ(赤ら顔)がある
・毛穴づまりや皮脂によるざらつきを治療したい
・痛みのある施術が苦手